どうも、山田店長(@yamada_tencho)です。
どんなお店にも、必ずいるのが「指示待ち人間」。
私の店にもいます。
別に指示待ち人間を否定するつもりはありませんが、必ずどんな職場にもこの指示待ち人間は一定数存在します。
こればっかりはどうする事も出来ません。
あなたの店にもいませんか?
どうにも使えない、ただただ誰かから業務指示をされるのを待ってるだけの従業員。
でも、よく考えてみてください。
指示待ち人間はあなたのお店に必要ない存在ですか?
ひょっとしたら、指示する側にも問題があるのかもしれない。
実は、そう思ってたりしませんか?
そんな店長・リーダーのために、ここでは
について、月商5億・従業員約300人を擁する大手小売店の店長として、分かりやすく解説します。
指示待ち人間の特徴とは?

指示待ち人間の特徴とは?
指示待ち人間にはいろんなタイプがあるかと思いきや、ある一定の特徴があります。
まずはその特徴を把握しましょう。
そうすれば、必然的にそれに合わせた指導方法が見えてきます。
プライドが高い
指示待ち人間の最も特徴的なポイントは、そのプライドの高さだったりもします。
自分からは何も行動・立案もしないくせに、そのプライドは異様に高かったりします。
与えられた指示について、自分なりの考えを持っていたり、実はもっと効率・効果の高い方法を考えていたとしてもそれを口には出しません。
心の中で、「もっとこうやった方がいいのに」と思っていたりします。
でもそれを言うと、じゃあお前がやれ、と言われるのが嫌でそんな事は決して口には出しません。
指示待ち人間は、いわゆる「事なかれ主義」でもあります。
仕事が出来ない訳ではない
私の店にもいるのですが、指示待ち人間は決して仕事が出来ない訳ではないんです。
何なら、仕事が出来る事がバレて無駄に仕事を振られたくないとさえ思っています。
だから性質が悪いんです。
店長からすれば、仕事の出来る人間であればあるほど、もっと質の高い仕事をして欲しいと望みます。
ですが、指示待ち人間はそれを嫌います。
仕事が出来るのに、です。
向上心がない訳ではない
指示待ち人間も元々は向上心を持って店をより良くするため、売上を上げるため、お客様のためと思って仕事をしていたはずです。
それがなぜか日を追うごとにその気持ちが薄れてきて、結果的には上司からの指示がなければ何も出来ない人間になってしまうのです。
どんな人間も、少なくとも入社当時には大きな向上心と野心を持って入社したはずです。
それなのに、気が付けばその向上心はどっかへ飛んで行ってしまうのです。
ではなぜ、その向上心はどっかへ飛んで行ってしまうのでしょうか?
指示待ち人間になる原因とは?

指示待ち人間はなぜ生まれるのか?
そもそもなぜ指示待ち人間は生まれるのでしょうか?
意外とこの点について考える事もしないまま、指示待ち人間はダメだと決め付ける人も多いです。
実際はその理由を紐解く事で、指示待ち人間を自ら考え行動できる人間に変える事が出来るとも知らず・・・。
原因は指示の仕方
指示待ち人間が生まれる大きな原因は、指示の仕方とその後の対応にあります。
例えば、トイレ掃除をするように指示をする際に、まだこの店で一度もトイレ掃除をした事のない人間に
と指示するとどうなるでしょう?
恐らく以下のような疑問を抱く事でしょう。
・掃除道具はどこにあるんだろう?
そう思いながらも、「自分で考えて」行動します。
その後トイレ掃除を終わらせて報告をします。
その際に、上司にこう言われたらどうでしょう。
いや、何分でやれって言われてないし・・・と、思ってしまいますよね。
考える事を放棄してしまう
最初は自分で考えて行動するんです。
自ら考えて行動した後にそれを上司に報告して、上記のような答えが返ってくるとどんな気持ちになるでしょう?
こういった経験が積もってくると、
という考えになるのは理解できますよね。
もはや自分の頭で考える事を放棄してしまう。
自分で考えて行動したことが、上司の気に入らない結果になって叱られることが多いので、言われたことだけをやるようになる。
こういった負スパイラルに陥る事で、指示待ち人間は生まれてくるのです。
指示待ち人間を自ら動く人間に改善する方法

指示待ち人間を自ら動く人間にする方法
では、指示待ち人間を自ら動く人間に改善するにはどうしたらいいのでしょうか?
以下の3点を抑えるだけで、指示待ち人間が自ら考えて行動する人間に改善されるはずです。
自分の考えを伝えておく
まずは、自分の考えをしっかり伝えておくことが重要です。
先ほどのトイレの例で言うならば、
・トイレをキレイに掃除して欲しいのか?
これを明確に伝えておきます。
今あなたに求められているのは、スピードなのか正確性なのか?
これを伝えおけば、指示された人間もより細かく自分で考えて行動することが出来るはずです。
そうすれば、よりパフォーマンスの高い結果になる事は日を見るより明らかです。
例えば今月の目標として、
・客数を増やしたいのか?
・CSを上げたいのか?
こういった店の方針も明確にしておく事も大事ですね。
あなたが求める結果をより詳細に伝える事でイメージを共有し、自らその目標に向かって考えて行動できる環境を作る事。
それが、指示待ち人間を自ら考えて行動する人間へと改善する秘訣でもあります。
指示待ち人間の意見を引き出す
↑で解説した通り、指示待ち人間は一定のプライドもあり、仕事もそれなり以上に出来る人間が多く存在します。
そういう人間は、細かく指示される事が嫌いなので、意見を引き出すように心がけることが大事です。
例えば、店の売上を上げたいと思った時に、あなたにはあなたの考えがあるかと思います。
普段は、売上を上げるために、各部署にそれぞれあれしろこれしろと指示をするかと思います。
その考えを伝える前に、まずはスタッフの意見を聞いてみてください。
仮に店の売上を上げたいとして、5つの部署があるとします。
あなたがその5つの部署に指示を出すのではなく、その5つの部署の人間を全員集めて全員に店として売上を上げるためにはどうしたらいいのか意見を出させます。
当然、店長としてのあなたなりの考えはあるとは思うのですが、それは言いたくても声に出して言ってはいけません。
言いたくなる気持ちをぐっとこらえて、みんなの意見を引き出すように努めてください。
最初はちょっと的外れな意見も出て来るかもしれません。
ですが、
・なぜそう考えたのか?
こういった事を少しずつメンバーから聞き出してください。
そうする事で徐々に、みんなで売上を上げるためにはどうすればいいのか、という事についての意見が出てくるはずです。
まずは、こういったディスカッションをして、チームとして同じ目標について皆で意見を出し合うことが重要です。
これを繰り返し、組織としてチームの意見を出せる環境を作ります。
その後、これを個人レベルに落とし込んで行きます。
あなた自身としても、部下ひとりひとりに違った成果を求めているはずです。
ですが、その求める成果について細かく伝えてはいけません。
その部下に望む事ではなく、
そう伝えてみてください。
結果に対して許容する
上記の様に、業務内容を細かく指示するのではなく、あなたの結果に対するビジョンを伝える事で、指示待ち人間もそのビジョンに向かってどうすればいいかを改善しながら行動します。
問題はその後です。
自ら考えて行動するのはいいのですが、その結果が必ずしもあなたのビジョンに則した結果にならないことも想定されます。
仮に結果が失敗だったとしても、あなたは自ら考えて動く人間を束ねるリーダーとして怒ってはいけません。
そういう時は、
このように答えてあげる事で失敗したとしても、その部下はまたやろうという気持ちになります。
しかも、前回の失敗を取り返せるくらいの成功をするためにどうすればいいのかをトコトン考えます。
一度の失敗が-10だったとしても、次の成功が+20になる事が容易に想像できませんか?
そうすることで、失敗しても次の成功を自分は期待されている、そう思うはずです。
つまり、結果が失敗だったとしてもそれをあなたが許容する事で、自分で考えて行動することが許容されるんだという感覚を植え付けるのです。
そうなると、あなたの仕事はその考えて行動する部下の行動を日々チェック・調整する、という事だけに専念すればいいだけ、という事になります。
さらにそれが進化すると・・・
部下に何も指示やビジョンを示さなくても、いわゆる忖度して先回りした仕事をしてくれるようになります。
こうなってくると、指示待ち人間ばかりの負のスパイラルから一気にプラスに転じます。
周りにこういった人間が増えてくると、さらには人が人を育てるようになり、あなた自身の業務効率も飛躍的にUPします。
そして、結果的に店全体として評価UPにつながるようになり、まさに三方良しといった状態になります。
これをいかに維持継続していくか、それがあなたに課せられた使命となるのです。
まとめ
ここでは、指示待ち人間をいかに仕事の出来る人間へと改善していくかの具体的な方法を紹介させていただきました。
ポイントをまとめると・・・
②自分がどう考えているのか意見を引き出す
③結果に対して許容する
以上となります。
つまりは、事前にあなたのイメージする結果を伝えておいて、自分で考えて行動させて、その結果に対して許容すること。
そして、その結果を踏まえてさらに改善していくにはどうして行けばいいのかをまた議論する。
そういったサイクルが出来上がるように、いかにして指示待ち人間の本来持つ能力を引き出しいくかが、店長としてのあなたに課せられた責務だと言ってもいいのかもしれません。
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