【現役店長が解説】スーパーの品出しバイトはきつい?楽に出来るコツとは?

【現役店長が解説】スーパーの品出しバイトはきつい?楽に出来るコツとは?



どうも、山田店長(@yamada_tencho)です。

 

バイトの王道と言えば、やっぱりスーパーの品出しですよね。

 

でも、あまりにも鉄板バイト過ぎて、

 

・なんだか品出しってきつそう
・ずっと品出しばかりで楽出来ない

 

そんなイメージを持っていませんか?

 

ここでは、従業員数約300名を抱える小売店の現役店長である、私山田が、スーパーの品出しバイトの実態を解説させていただきます。

 

きついと思われがちな品出しバイトですが、

 

ちょっとコツを掴むだけで楽に仕事ができるようになります。

 

そんなコツも合わせて紹介させていただきますので、これから品出しバイトをしてみようかなぁと思ってる方の参考にしていただければ幸いです。

 

 

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品出しバイトの1日の仕事内容

品出しバイトの1日の仕事内容

品出しバイトの1日の仕事内容

ひとくちに品出しと言いますが、内容は多岐に渡ります。

 

お菓子や調味料を扱うグロサリー部門の品出しと、牛乳や納豆を扱う日配部門では取り扱い商品が違うので、若干違いはあるのですが、ここでは、どちらも同じ品出しとして括って話をさせていただきます。

 

商品の品出しにもコツがある

文字通りの品出しです。

 

その日納品された商品を棚に陳列していきます。

 

この時のコツは

 

「先入れ先出し」

 

です。

 

先入れ先出しとは、賞味期限の新しいものを奥にして、古いものを前にして陳列することを言います。

 

この先入れ先出しは、

 

賞味期限のある商品を陳列する際の鉄則になります。
(ペット用品やプロテイン・ベビー用品含む)

※さらに細かく言うと、使い捨てカメラやプリンターのインクにも消費期限があるので、先入れ先出しが必要になります。

 

一度覚えてしまえば大変な事はありませんが、慣れてくるとこの先入れ先出しを手抜きしてしまいがちになります。

 

そうするとどうなるかというと、お客様が賞味期限切れの商品を購入していまうというリスクが高まります。

 

万が一お客様が賞味期限切れの商品を購入して、

 

「食べたらお腹が痛くなったんだけど」

 

みたいな事を言われたら・・・

 

その先はどうなるかお分かりですよね?

 

品出し時は必ず賞味期限をチェックしながら、古い日付の商品を前に、新しい日付の商品を奥に陳列しないといけません。

 

売れ残り品の見切り・値引き作業

見切りとは、賞味期限の近くなった商品の値引き作業の事を言います。

 

よくスーパーでも見かけると思いますが、

 

おつとめ品コーナー等に置かれているのがこれらの見切り品です。

 

この見切り・値引き作業をすることで、商品を回転させて常に新しいものを売り場に置けるようになります。

 

ちなみに、見切り・値引きになる商品は賞味期限が近い商品だけとは限りません。

 

以下のような商品も見切り・値引きの対象となります。

 

・へこんではいるけど中身は問題のない缶詰
・袋が破れてしまった小袋が複数入った大袋のお菓子
・季節の商品の入れ替えで早期に売り切りたいもの
・精米日の古くなったお米
・賞味期限は十分あるけど売れ残った季節外品

 

POPの作成・添付

商品の陳列は、棚に出すだけではありません。

 

チラシや特売の商品を固めて大きく陳列したりもします。

 

お店には、常に商品が入れ替わり、お客様に価格で売り込んだり、メーカーの新商品を売り込んだりする場所があります。

 

この場所を、催事コーナーとかエンドと呼んでいます。

 

お店や業態によっては他の言い方もしますが、業界一般的には上記のように呼びます。

 

このエンドに積む商品は常に入れ替わるので、

 

ここに品出しするときは新たにPOPを作成して添付しないといけません。

 

このPOPは基本的に前日には準備されてるはずですので、それを添付しましょう。

 

POPを添付する時は難しく考えずに、

 

出来るだけ目立つ場所でお客様の目線の近くになるように。

 

高すぎたり低すぎたりすると、お客様に大事な価格が伝わらないので、その点をしっかり意識しましょう。

 

商品の発注

品出し業務をするアルバイトが兼任する事が多いのが、商品の発注です。

 

具体的な発注方法は、

 

専用の発注端末を使って、売上の予測を立てて必要分だけ発注を上げます。

 

ちなみに発注をする人は、発注だけを担当するということありません。

 

なぜなら、やはり自分で品出しをして、どの商品がどれだけ売れているかを理解している方が、発注の精度も高くなるからです。

 

ただし、例外として、売れた分だけ自動で発注されて納品されるシステムも存在しますので、その場合はこの限りではありません。

 

あなたも品出し担当で入社した後に、この発注をすることになるかもしれません。

 

その時のために、発注時の注意点とコツを以下にまとめました。

 

・チラシ特売の確認
・明日の天候
・明日の気温
・近隣のイベント・行催事
・年金支給日(偶数月の15日)

 

大変だと思うかもしれませんが、これらを考慮しながら発注数量を調整し、多すぎず少なすぎない適正数量を発注しましょう。

 

翌日の準備

一般的な品出し担当のアルバイトの1日の流れは以上になりますが、ベテランバイトになってくると続きがあります。

 

発注まで終わったら、次は明日の準備です。

 

・翌日の特売品の陳列場所の確認
・翌日の特売品のPOP準備
・その後の特売品の発注

 

これ以外にも、場合によってはレジの応援やシフト管理などもあるかもしれません。

 

当然ここまで品出し以外の業務が入ってくると、時給に反映されるので安心してください。

 

逆に言うと、それなりの責任でそれなりの時給で問題ないという人は、無理して責任のある仕事をする必要はありません。

 

 

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スーパーの品出しバイトで働くメリット

スーパーの品出しバイトで働くメリット

スーパーの品出しバイトで働くメリット

ここまでで、品出しのアルバイトとの具体的な内容と、1日の流れについてご理解いただけたと思います。

 

では、ここからは、そんな品出しアルバイトのメリットについて紹介させていただきます。

 

なぜ品出しのアルバイトが常に人気なのかがご理解いただけると思いますよ。

 

単純作業で楽

人気のもっとも大きな理由は、品出しは単純作業で楽だ、という事です。

 

正直、頭を使わなくてもできます。

 

賞味期限を見て、古いものを前に出して、新しいものを奥に置く。

 

賞味期限が切れそうだったら値引き処理をする。

 

それの繰り返しです。

 

この単純作業が楽だと思うか、同じ事の繰り返しで飽きる、と思うかのどっちかだと思います。

 

世の中的には、この品出し作業を楽だと思う人が多いようで、いつになっても安定した雇用が生まれています。

 

接客が少ない

これをメリットと言っていいかどうか分かりませんが、品出し作業中はそれほど多くの接客を必要とはしません。

 

お客様から聞かれることと言えば、商品の場所かトイレの場所くらいです。

 

商品の場所は、品出しをしていればすぐに覚えますし、トイレの場所は言わずもがなです。

 

これら以外にはほぼ接客はないと思ってもいいと思います。

 

ですので、

 

接客の苦手な人からすると、これ以上ないバイトだと感じることでしょう。

 

スーパーの品出しバイトで働くデメリット

スーパーの品出しバイトで働くデメリット

スーパーの品出しバイトで働くデメリット

では、品出しバイトで働くデメリットは何なのでしょう?

 

正直どんな仕事も楽なだけでお金をもらう事はありません。

 

それは品出しも同じです。

 

以下で、包み隠さず現実的な品出しアルバイトのデメリットをお伝えします。

 

単純作業なので飽きる

ぶっちゃけ、品出しは飽きます。

 

これは人によって受け取り方は様々ですが、

 

単純作業の繰り返しに飽きる人も実際います。

 

もしあなたがこういった単純作業が好きなのであれば向いているのでしょうが、もしそうでないのであれば、品出しのアルバイトは辞めておいたほうがいいでしょう。

 

品出しバイトは時給が安い

安いと言うと語弊があるかもしれませんが、その容易な業務内容からも品出しバイトは人気があります。

 

逆に言うと、

 

黙ってても一番人が集まってくるので、どこの小売り店でも時給は一番低めに設定されています。

 

ちなみに、うちの店でも品出しアルバイトは最も時給を低く設定していますが、その後の昇給はひょっとすると一番多いかもしれません。

 

↑でも解説しましたが、品出しだけに留まらず発注を任せる事もあります。

 

さらには、売り場の販促計画も任せたりもします。

 

そうなると、当然の事ながら時給はグッと上がります。

 

そう考えると、

 

やればやっただけ報酬が見込めるのが品出しバイトだと言ってもいいかもしれません。

 

食にたずさわるのでみだしなみに厳しい

当然ですが、髪型・服装・爪等の服務規程は厳しいです。

 

私の店でも、茶髪は禁止ですし、マニキュアも禁止にしています。

 

よく言われる事ですが、

 

おしゃれとみだしなみは別です。

 

これが理解できない人は、面接の時点でお断りさせていただいています。

 

重たい商品もあるのできつい事もある

ご存じの通り、スーパーにはドリンクやお酒・お米なんかの重たい商品も多数あります。

 

ですので、

 

お菓子なんかの軽い商品ばかりを品だしするわけではありません。

 

ビールのケースを何ケースも品出しするのは、たしかにきついししんどいものです。

 

だからといって、女性従業員にお米やドリンクばかりを品出しさせることはないです。

 

当然一定の配慮はしますので。

 

逆に体力に自信のある男性からすると、

 

お米やビールのケース以上の重たいものは基本的にありません。

 

そのくらいの重さだったら平気だ、という人にとってはそれほど苦でもないでしょうし、筋トレ代わりにはちょうどいいかもしれませんね。

 

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スーパーの品出しバイトは意外と年配の人も多い

スーパーの品出しバイトは意外と年配の人も多い

スーパーの品出しバイトは意外と年配の人も多い

 

ちょっと余談にはなりますが、

 

私のお店の品出しの最高齢は80歳を超えています。

 

うそのような本当の話です。

 

今の年配の方は本当に元気です。

 

しかも、

 

昨今の年配の方はお金のためだけではなく、健康のために仕事をしているんです。

 

朝の品出しを専門でしている方は、健康のためと同年代の人と仕事をするということに生きがいを見出しています。

 

少子高齢化の時代でもあります。

 

こういったシニアの労働力を企業は大事にしていますので、今後もシニアの労働力は増えていくと思われます。

 

というか、うちの店は元気なシニアの方を積極的に採用しています。

 

スーパーの品出しバイトはこんな人におすすめ

スーパーの品出しバイトはこんな人におすすめ

スーパーの品出しバイトはこんな人におすすめ

スーパーの品出しバイトについて、実際に現場のリアルな現状をお伝えしてきました。

 

では、一体どういった人に品出しバイトは向いているのでしょうか?

 

これまで多くのアルバイトの方を見てきましたが、以下のような方におすすめです。

 

・日々同じ作業をすることが苦じゃない人
・アルバイト初心者
・年配の方でアルバイトをする事が不安な方

 

もしあなたがこれのどれかに属するのであれば、まずは品出しのアルバイトを探してみてはいかがでしょうか?

 

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まとめ

以上、私の店の品出しバイトの仕事内容について解説させていただきました。

 

スーパーの品出しバイトのポイントは以下です。

 

・基本は商品の品出しだが「先入れ先出し」がコツ
・商品の発注もコツを掴めば楽になる
・デメリットもあるけど許容範囲内
・初心者や単純作業好きに向いている

 

品出しアルバイトの人気の秘密は、とにかくその簡素な業務内容にあります。

 

特に責任の大きな仕事をするわけでもありません。

 

その分時給も安い傾向にありますが、ある程度仕方ありません。

 

その辺のバランスが最も取れているのが、スーパーの品出しバイトになります。

 

バイト初心者の方で、何が自分に合っているのか?と迷っているようでしたら、とりあえず品出しバイトというのもありですよ。

 

※その他スーパーのバイトについては↓でまとめています。



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山田店長の虎の巻

プロフィール

山田店長

飲食店スタッフ⇒通信機器販売員⇒食品バイヤー⇒大手小売業現役店長へ。
現在は月商約5億・従業員数約300人の店舗で店長をやっております。店長経験はもう10年以上。
この経歴を元に、店長として持ってる知識と経験をここでお伝えしていきます。
現役店長さんの日々の業務に、少しでもお役に立てれば幸いです。

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