どうも、山田店長(@yamada_tencho)です。
日本では、1986年に男女雇用機会均等法が試行されました。
これは、性別による雇用の差別をなくための法律です。
にも関わらず、現実的にはその差別は存在します。
・子持ちのアルバイトは、子供都合で仕事休む。
・サービス業なのに、土日祝日出勤出来ない。
これらの声を直接ではないにしても、間接的にでも聞いた事はないですか?
まさか店長としてそんな声を上げたりしているとは思いませんが、1mmでもそう思っていたとしたら大間違いです。
ここでは、そんな大間違いの子持ちの主婦や女性を雇用するメリットとデメリットを、現役店長の私から具体的に紹介させていただきます。
店の売上と人気をさらに上げたい店長は、以下の記事をぜひ参考にしてみてください。
子持ちの主婦・女性を雇用する具体的なメリット
私のお店では、多くの主婦の方を雇用させていただいています。
もちろん小さなお子さんを持つ女性も多く、単純に労働力という面でも助かっています。
ただ、↑で言ったようなネガティブな意見を持つ採用担当者の人がいるのも事実だとは思いますので、そんな方たちに向けて、子持ちの主婦や女性を雇用する具体的なメリットを大きく3つ紹介します。
働く理由が明確
これが、一番大事です。
何の目標もなく適当に毎日を過ごしているスタッフなんかより、主婦アルバイトの方は100倍働いてくれます。
なぜなら働く理由が明確だからです。
大抵は、家計を助けるため、という理由になるかと思います。
この「家計を助けるため」という理由ですが、言い換ると、「生きるため」と言っても過言ではありません。
今時旦那の給料だけで、家のローンを払って子供を育てて行くのは正直しんどいと思います。
旦那と共働きでなんとかやってます、という主婦の方がどれだけ多い事か。
世の中の主婦の方は子育てもしながら、仕事もして本当に頭が下がる思いでいっぱいです。
当然そんな働く理由が明確な主婦の方は、労働に対する意欲も旺盛です。
そんな主婦アルバイトを雇用しない理由って一体何なんでしょうかね。
地域の情報に詳しい
特に子持ちの女性を雇用するメリットで大きいのが、この地域の情報に詳しいという事です。
例えば、学校の行催事についての情報は非常に重要です。
学校の夏休みがいつからなのか、入学式はいつなのか、文化祭・体育祭はいつか?
例えばこれらの予定が分かっていれば、それに向けた売り場を作る事が出来ます。
また、競合店が近くに出来るというような情報もすぐに入ってきます。
それと、もっとも重要なのが、競合店の状況を知る事が出来るということです。
例えば、
・▲▲店は、魚は鮮度が良くて有名だけど野菜はいまいち
・□□店は、値段は高いけどいつも人がいっぱい
といったような、実際その店舗を普段利用している人にしか分からない情報を持っています。
これは、当然のことながら、主婦アルバイトはその土地で生活しているので、その土地の人間でしか分かりえない情報を持っているという事です。
つまり、こういった情報を持つ子持ちの主婦や女性を自分の店で雇用するという事は、その地域におけるコアな情報を得るという事にもなります。
そう考えると、地元の主婦や子持ちの女性を採用しない意味が分からないと思いませんか?
口コミ力が半端ない
子持ちの主婦や女性を雇用するメリットのもうひとつが、この口コミ力です。
自分の店の良い所も悪い所も、すぐに周りに拡散されます。
悪い所がないように努力しないといけないのですが、良い所を拡散してもらえるよう依頼すれば、ヘタな広告を打つよりも効果があります。
例えば、学校や地域の行事でまとめ買いが必要だったりする時に、そんな口コミ力が効果を発揮します。
普段から主婦や女性アルバイトに自分の店の売り込みをしておけば、何かの折に口コミであなたのお店の宣伝をしてくれます。
別に媚びを売れというつもりはありませんが、店の宣伝部長として自然と外で活動してくれるので、それを利用しない手はない、という事です。
利用というと語弊があるかもしれませんが、自分の店に自信があるのであれば、店長として当たり前にやるべきです。
そう考えると、子持ちの主婦や女性を雇用すると、労働力としてだけでなく販促力としても新たな戦力を得る事が出来るという事です。
いわゆる一石二鳥というやつですね。
これをメリットと言わずに何をメリットと言えるでしょうか?
子持ちの主婦・女性を雇用する具体的なデメリット
これまで子持ちの主婦や女性を雇用するメリットを紹介して来ましたが、デメリットはないんでしょうか?
実は一般的にデメリットと言われる事は、実際にはあります。
ですが、そのデメリットも誤解が非常に多いので、ここで詳しく解説させていただきます。
女性は妊娠したら仕事が出来なくなる
口には出されないかもしれませんが、未だにこう思っている男性採用担当者の方も多いようです。
特に古い考えを持つ男性は特にこの傾向があるようですが、根本的に何か勘違いしていませんか?と個人的には思っています。
女性って、そもそも生物学的に妊娠するものですよね?
これって、仕方なくないですか??
たまたま男性は妊娠出来ないだけで、女性が妊娠する事ってどうしょうもないですよね?
それなのに、女性は妊娠したら仕事が出来なくなるとか言ってる時点で、私的には意味不明です。
妊娠して子供を出産する事で人類の種の保存がなされる訳であって、それを否定するって事は人類滅亡への第一歩、くらいに思うのですが・・・。
どうしようもない事に難癖をつける意味が分かりません。
そんな事よりも、女性は妊娠する事で、妊婦にしか出来ない経験をすることが出来ます。
例えば、その経験を生かした商品開発であったり、売り場作りを出来るようになります。
これは男性スタッフでは絶対出来ない事です。
つまり、女性でしか出来ない、もしくは女性の方が優位となる業務がどんな企業や店舗においてもあるはずです。
力仕事は男性がやった方が当然効率がいいと思います。
ですが、妊婦向けの商品開発をするなら女性の方が断然効率がいいはずです。
極端ではありますが、仕事とは何事も適材適所の人員配置をして、その能力を限りなく100%発揮出来る環境を作る事なのではないでしょうか?
子供都合で仕事を休みがち
これも本当よく言われると思うのですが、そんな人には私はこう言いたい。
「奥さんも働いていて、子供が熱を出したらあなたが面倒を見るのですか?」
仕事を休んであなたが保育園にお迎えに行くのですか、と????
女性だって、好きで仕事を休んでるわけではなく、旦那さんがいる人は旦那さんの仕事を優先してわざわざ自分が休んでるんです。
旦那さんがいない女性だって、働かないと生活できないかもしれないのに、それでも我慢して休んでるんです。
それなのに、子供都合で仕事を休むとか言われても
「はぁ??」ってなりますよね。
ですので、子供都合で休むと連絡があった際には、当然お子さんに対する気遣いも必要ですが、その女性スタッフへの気遣いも忘れてはいけません。
休みたくて休んでる訳ではないのですから。
店長として、この辺りのケアについては特に注力した方がいいです。
こういった女性がどれだけ働き易い環境を作れるかどうかは、店長であるあなたの手腕にかかっていると言っても過言ではないのですから。
サービス業なのに土日祝日出勤出来ない
子持ち主婦や女性だって、サービス業が土日祝日が忙しいのは十分承知しています。
それでも、いろんな条件を考えるとあなたのお店が都合がいいので、数ある勤め先からわざわざあなたのお店を選んでバイト面接に来てくれたわけです。
それなのに、土日祝日の勤務が出来ないからという理由で不採用にしていませんか?
あなたの店は土日祝日しか営業してないんですか?
平日は閉店していて、何か特別な営業スタイルなのですか?
↑でも触れましたが、必ず適材適所というものがあります。
昼間しか働けない人には、昼間しかできない業務をお願いすればいいのです。
そのポジションの枠が埋まっているなら仕方ありませんが、そもそもその枠さえも設けてなかったりしていませんか?
もしくは、その枠に非効率は人員を配置していませんか?
であれば、人の配置を見直す事で新たな雇用を生み出す事が出来るはずです。
こういった組織としての人の適材適所の配置というのは、店長として最もそのスキルを問われる所です。
いつまでも既存の枠でしか考える事が出来ないようでは、いつまで経っても成長出来ない店舗になってしまいますよ。
まとめ
子持ちの主婦や女性を雇用するメリットについて言いたいように書かせていただきました。
ちょっと乱暴な内容に思われたかもしれませんが、私は結構本気でそう思っています。
・地域の情報に詳しい
・口コミ力が半端ない
この3つのメリットは、あなたのお店でも必ずやプラスになるはずです。
学生やフリーターを雇用するよりも確実に期待できます。
もしも今まで私のような考え方を持っていなかったとしたら、是非参考にしてもらえたらと思います。
子持ちの主婦や女性の雇用に対してネガティブな印象を持っていたのであれば、そういった考えはすぐに払拭してください。
なぜなら、子持ちの主婦や女性の雇用は、必ずやあなたのお店の売上・人気を上げる武器となり得るものなのですから。
参考記事
⇒店長の人材育成~主婦アルバイト編-主婦は最良の顧客と心得よ!
⇒アルバイト面接での自己紹介と志望動機のコツを現役店長が伝授~主婦編
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