記録的猛暑による飲料不足の現状をなぜメディアは取り上げないのか?

記録的猛暑による飲料不足の現状をなぜメディアは取り上げないのか?
記録的猛暑による飲料不足の現状をなぜメディアは取り上げないのか?

どうも、山田店長(@yamada_tencho)です。

 

2018年夏、日本は過去まれに見る飲料不足に陥っています。

 

どこの小売店に行っても、スポーツドリンクの類は品薄となり、大手炭酸メーカーの商品も棚にない日が続いていたり。

 

いくら猛暑とは言え、これほどまでに飲料が売り場にないなんて事、これまでにあまりなかったような気がします。

 

どうしてこれほどまでに市場で飲料不足となったのでしょうか?

 

また、なぜメディアはこの飲料不足の現状を取り上げないのか?

 

この辺の裏話をお伝えしたいと思います。

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これほどまでに飲料不足になった本当の原因とは?

これほどまでに飲料不足になった本当の原因とは?

これほどまでに飲料不足になった本当の原因とは?

原因は複数あるのですが、端的にいくつか紹介します。

 

以下で紹介するその全てが重なった結果、今回のような前代未聞の飲料不足となったのです。

 

大阪府北部地震による断水

2018年(平成30年)6月18日7時58分頃、日本の大阪府北部を震源とした地震が発生しました。

 

この地震により、大阪北部ではライフラインがストップし、特に上水道の破裂による断水がしばらく続く事となりました。

 

これ以降、以前の震災時にもありましたが、飲料・カップめん・缶詰等の防災関連商品が一気にこの地域へ流れ、関西でこれらの商品が品薄となり始めました。

 

缶詰等はただでさえ原料不足で、高騰・品薄が続いていたにも関わらず・・・。

 

ただ、この時はまだ飲料不足は限定的でした。

 

西日本豪雨の影響

2018年(平成30年)6月28日から7月8日にかけて西日本を中心に、台風7号および梅雨前線等の影響による集中豪雨が発生。

 

死者200名以上、住宅全壊だけでも5000件以上となる記録的大災害となりました。

 

これにより、西日本の交通網を始めとした様々な機能がマヒすることに。

 

物流網がストップした事で、物資を運ぶ事さえも困難となる。

 

また、各食品メーカーの工場も浸水被害を受け、商品供給が出来なくなる。

 

さらに、公にはされていませんが、ペットボトル生産会社も浸水被害に遭い、飲料が不足する以前からそもそもその入れ物が不足するという布石に、実はこの時すでに陥っていました。

 

JR貨物線路の寸断

これもあまり知られてはいませんが、西日本ではJR貨物線がストップしました。

 

この完全復旧も秋頃までかかるらしく、このJR貨物輸送を主としていた飲料メーカーは物流面で大打撃を受けました。

 

まずは民間人の輸送の復旧が優先という事で、後回しにされるのは仕方ないとしても、その後の復旧の見通しが大幅に遅れています。

 

では、海路・空路での代替輸送はできないのかという疑問も出てきますが、悲しいかなそこまで輸送コストをかける程飲料は儲からない。

 

日本全土を襲った記録的猛暑

地震・豪雨、そして記録的猛暑。

 

2018年7月23日に埼玉県熊谷市で観測史上最高となる41.1度の気温を記録。

 

もはや外気温は体温を超えるレベルが連日続く。

 

当然市場の飲料に対するニーズは大幅に上昇。

 

市場からアクエリアスが出荷停止になった等の噂も広がり、アクエリアスを始め、ポカリスエットやサントリーのグリーンDAKARA等のスポーツドリンクが品薄となる。

 

この時点では、

 

「スポーツドリンクがなんだか品薄になったね」
「これだけ暑いから仕方ないよね」

 

というのが市場の一般的な声といったところだったでしょうか。

配送トラックのドライバー不足

飲料の需要が大幅に増えた事で次に問題となったのが、トラックドライバー不足です。

 

佐川やヤマト等の大手運送会社の人手不足は報道等で知ってはいたものの、この問題がこの夏、もろに影響を与える事に。

 

飲料メーカーが商品を作っても、それを運べない。

 

そんな状況が現実的にありました。

 

製造元から、自社の配送拠点まで運ぶトラックがないのです。

 

配送拠点から小売店までの自社の配送トラックはあるが、その配送拠点に運べないんです。

 

なんとも歯がゆい状態ですが、今日本が抱える運送業界のネガティブな部分が大打撃を与える事となりました。

 

需要と供給のバランス維持ができない

上記の様な状況が複雑に絡み合い、市場の需要に対して供給が満足にできない。

 

そして、メーカーが取る策は、商品の供給をストップするか、出荷調整です。

 

商品の供給ストップ=出荷停止=夏季商品終売です。

 

飲料は出荷調整が相次ぎました。

 

塩飴・タブレット関係は軒並み終売となる事態。

 

また出荷調整についても、100のオーダーに対して10の供給しかされないという事態。

 

この場合、10店舗以上のチェーンを抱える量販店では、あっちのA店にはアクエリアスがあるけど、こっちのB店にはアクエリアスがない、という状況に陥る事に。

 

こうして、2018年夏の飲料不足、特にアクエリアス、ポカリスエットを始めとするスポーツドリンク不足が起こったのです。

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なぜメディアは飲料不足の現状を取り上げないのか?

なぜメディアは飲料不足の現状を取り上げないのか?

なぜメディアは飲料不足の現状を取り上げないのか?

ここで業界の人は思ったはずです。

 

なぜこれだけ飲料不足となっているのに、メディアでは取り上げられないのか?

 

熱中症対策については連日報道され、スポーツドリンク、塩分補給の飴等についてもこれまでにないくらい注目を浴びました。

 

しかし、そんなスポーツドリンクは市場からなくなり、塩分補給関連の飴もほぼ市場にはありません。

 

これだけ、市場のニーズに合わない供給状況だというのに、メディアではほぼ取り上げられていません。

 

正直、Yahooニュースのトップに載ってもおかしくないレベルです。

 

が、なぜかメディアでも取り上げられないんです。

 

メディアで一時、

 

「アクエリアスが出荷停止」

 

と報道されるも、

 

「出荷停止となったのは、冷凍用のアクエリアスだった」

 

という事でひと安心。

 

と、思ったのは一般人だけ。

 

供給する側は依然混乱が続いています。

 

ここからは推測ですが、

 

メディアで飲料不足が報じられないのは、恐らく市場の混乱を避けるためではないかと。

 

もしメディアでこれらの事が報じられれば、市場で買占めが起こり、さらに市場が混乱する事は目に見えています。

 

また、被災地への物資の供給も困難となる事は自明の理です。

 

そう思うと、メディアが自主的なのか、何か見えない力が働いたのかは分かりませんが、こういった事が報道されなかったということは、市場の余計な混乱に繋がらなかったと思えば良かったのかもしれません。

 

ひょっとしたら、メディアがただ興味がなかっただけなのかもしれませんが・・・。

 

市場は基本的に楽観主義です。

 

その楽観主義の間に需要状況が回復すればいいのですが、この記事を書いている今も、大手飲料メーカーでは状況の回復のめどは立っていないのが実情です。

 

2018年夏飲料不足まとめ

もうこの夏は十分な供給をする事は不可能です。

 

そこで気になるのが年末年始、またはちょっと早いですが、

 

来年の夏はどうなるのか?

 

ということです。

 

年末年始は市場のニーズは上がるとはいうものの、この夏程の需要はないと見込んでいるので、これほどの供給不足に陥る事はないと思います。

 

ですが、来年です。

 

来年もこの状況が続けば、災害がなかったとしても供給は追い付かないと思われます。

 

そもそも物を運ぶ手段がないと、それを消費者に届ける事ができません。

 

トラックドライバーの人手不足問題の解消、物流面の大幅な構造改革等をしない事には、来年も恐らく同じ事態に陥っているのではないでしょうか?

 

業界の上の方々には、是非このあたりの改善をお願いしたいところです。

 

我々現場の人間は最近いつもお客様から、

 

「お前のとこはいつもアクエリアスないじゃないか!商品管理は一体どうなってるんだ!」

 

と、熱いご指導を賜っておりますので・・・。

 

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プロフィール

山田店長

飲食店スタッフ⇒通信機器販売員⇒食品バイヤー⇒大手小売業現役店長へ。
現在は月商約5億・従業員数約300人の店舗で店長をやっております。店長経験はもう10年以上。
この経歴を元に、店長として持ってる知識と経験をここでお伝えしていきます。
現役店長さんの日々の業務に、少しでもお役に立てれば幸いです。

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