どうも、山田店長(@yamada_tencho)です。
あなたのお店にもたくさんのアルバイトさんがいると思いますが、アルバイトの初出勤の際に気を付けていることって何かありますか?
会社のマニュアルにある事しかしてないんだけど、他にも何か必要なの?
まさかそのマニュアルをさらに、担当の社員や先輩バイトに丸投げ、なんて事はありませんか?
その人にとって初めてのアルバイトでものずごく緊張しているかもしれませんし、初めてのバイト先というのは印象も大事です。
アルバイトも勤務時間が終わればひとりの顧客になります。
それを踏まえた上で、アルバイトの初出勤時に
これを実体験に基づいて解説させていただきます。
ちょっとした店長の行動で、アルバイトの初めての仕事の印象が大きく変わってきますので、是非強く意識してみてください。
アルバイトの初出勤時に店長がやるべき事
アルバイトの初出勤の際に、私が店長として必ずやっている事が2つだけあります。
配属部署によって他にもいろいろとあるのですが、全アルバイトについて自分が必ず行っている事を紹介します。
店舗案内
これは、お店をふたりで周りながら、店舗の案内をします。
お客様目線でこういう風な所を見てほしい。
お客様用トイレの場所、消防設備の場所、避難経路の説明etc・・・
館内の設備の説明もしながら砕けた話もしながら、アルバイトの初出勤に対する緊張をほぐして行きます。
だいたい店舗一周終わる頃には、そのアルバイトの人となりが分かってきて、少しリラックスして話せるようになってきます。
当然お店の事を覚えてもらうための店舗案内なのですが、とにかく最初の緊張をほぐしてあげて仕事に臨める様にするための準備段階だと思ってやっています。
いきなり、じゃあ先輩アルバイトに付いて実践で・・・、とするよりは、気持ちの準備がしやすいと思うんですよね。
そういった理由もあって、アルバイトの初出勤の日は、自ら店舗案内をしてアルバイトの気持ちをほぐす役を心がけています。
一緒に働くメンバーの紹介
店舗案内も一通り終わり少し緊張もほぐれて来たところで、一緒に働くメンバーの紹介をします。
配属先の部署の人間を集めて、
という紹介をします。
その後、一緒にこれから働く先輩アルバイトの紹介をします。
こうして、店長・既存アルバイト・新人アルバイト、この3者が繋がるイメージです。
自分が初出勤のアルバイトに対してする事はここまでです。
この後は先輩アルバイトにバトンタッチです。
なぜ自分で店舗案内やメンバー紹介をするのか
店舗案内もメンバー紹介も、先輩アルバイトにやらせればいいじゃん、と思われるかもしれませんが、私も最初はそうしてました。
新人アルバイトの受け入れから初日の勤務の段取りまで、全て任せていました。
が、それをすると、人を把握できなくなるんです。
自分の店はまだ従業員300人くらいです。
まだ把握出来ます。
誰かに任せてやらせるでもいいんですが、やっぱり売上を作るのは人ですし、人がいないと店は運営出来ません。
それほど人は大事だと思っていますので、以前は他の人に任せていましたが、アルバイトの出勤初日は率先して自分が案内するようにしています。
そうする事で、店の長である自分の考えも少しは伝わるでしょうし、働く環境としても開けたイメージになって働きやすくなるかな、と思っています。
アルバイトの初出勤時に店長がやってはいけない事
↑の内容とは逆で、意外と気付かずにやってしまっていませんか?という内容です。
これをされると、お店への不信感に繋がりますので、ぜひ意識してこうなら無いように注意が必要です。
内輪ネタはしない
例えば店舗内を案内する際に、他従業員を紹介するかと思うのですが、この時に身内ネタで盛り上がったりするのはやめましょう。
店長として、店舗の雰囲気を伝えるためにも従業員との密接なコミュニケーションを取れている、という風に見せるのもいいのですが、いかんせんアルバイト初出勤の人にはそんなもの関係ありません。
初出勤はとにかく不安です。
店長と従業員が内輪ネタで盛り上がっている姿を見ても、何もお店の雰囲気についてプラスになることはありません。
内輪ネタをされている間は、自分は一人ぼっちになるのですから・・・。
そうならないためにも、従業員の紹介時はあいさつはそこそこに案内役に徹してください。
ひとりぼっちにしない
例えば、↑で説明したように、店舗案内をしている時に店長宛に電話が来たとインカムで連絡が来たらどうしますか?
その電話と相手によるのでしょうが、基本的には後回しです。
なぜなら、その場で電話に出てしまうと、新人アルバイトさんがひとりぼっちになってしまうからです。
仮に売場を案内中に電話が来て、その対応をしている間売場でそのアルバイトがひとりぼっちになったとします。
売場にいる以上、お客様から何かを聞かれるかもしれません。
当然うまく答えられる自信もありません。
そうなると、ただただ不安になるだけです。
くどいですが、アルバイト初出勤の人をひとりぼっちにするのは店長として絶対にしてはいけないNG事項です。
初出勤時の不安を取り除くために店長自ら対応しているのに、これでは本末転倒となってしまいます。
ですので、新人さん対応中は外部からの情報は一旦シャットアウトしておきましょう。
また、自分が今そういう状況にあるということを店内の従業員と共有しておくといいでしょう。
ルールをあやふやにしない(服務規程など)
これが後々必ずトラブルの元になるので、とにかく白黒ハッキリできる事はその場で確実に伝えましょう。
今すぐ答える事が出来ない場合は、後日伝える旨を共有してください。
自分はサービス業なので、このルールの件でいつも困っていたのが、髪の毛の色です。
もう学校じゃないんだから、そんな事いちいち言わせるな、と思われるかもしれませんが、この髪色に対するその後のトラブルが後を絶ちません。
「入社当時にこのくらいの髪色ならOKって言われました」
とか
「○○さんの髪色はいいのに私のはなぜダメなんですか?」
とかね。
自分の趣味や嗜好を開陳する場所ではありません。
なので、老若男女のお客様に少しでも違和感を持たれるような髪色は避けるべきです。
ということをずっと言って来たのですが、最近はもう面倒になって髪色見本を用意するようにしました。
髪色見本?なんだそれ?って思われるかもしれませんが、↓みたいなのです。
これはそれほど高くないので、ぜひ店の経費で購入しましょう。
で、このサンプルのこの色まではOKです。
と明確にすれば、その後のトラブルになることはありません。
私自身、このサンプルを使い始めてからは、明確に各アルバイトに髪色について指摘できるようになったので非常に楽になりましたよ。
髪の毛の色の事を例にしましたが、例えば出勤時の服装であったり、SNSの利用方法・シフト調整の仕方等、店にもよってルール関係でトラブルになりやすい事が違うと思います。
あなたのお店でも思い当たるふしがあるのではないでしょうか?
そんなお店のルールを明確に白黒付けて、特に最初はアルバイトに指導しておくと後々が非常に楽になります。
まとめ
繰り返しになりますが、とにかくアルバイトの初出勤は緊張しています。
その緊張をほぐすためにも、店長が自ら店舗・人の紹介をします。
そうすることで、初出勤の緊張をほぐすだけでなく、お店に対する信頼感にも繋がります。
逆に以下の行動は慎みましょう。
・ひとりぼっちにしない
・ルールをあやふやにしない
この3点を守っていれば、お店の印象も良くなりますしその後の勤務で不安になることもないでしょう。
また、ルールが明確であることによる信頼も生まれてきますので、是非心がけるようにしてください。
以上、アルバイト初出勤時の店長がやるべきこととやってはいけない事の代表例を紹介しました。
昨今は売り手市場の求人業界ですが、面倒くさがらずにこういった事を出来るお店は必ず生き残ります。
人は財産です。
そのアルバイトが未来の社員、未来のお客様になると思って、ぜひ大切に育てていってください。
参考記事
⇒店長がアルバイトを面接する際に聞くべきたった3つの事とは!?