【店長目線で解説】スーパーの値引き処理方法と適切な陳列場所はどこ?

【店長目線で解説】スーパーの値引き処理方法と適切な陳列場所はどこ?
【店長目線で解説】スーパーの値引き処理方法と適切な陳列場所はどこ?

どうも、山田店長(@yamada_tencho)です。

 

 

賞味期限が近づいた商品の値引きの処理方法ってどうしたらいいんだろう?

また陳列場所は他の商品と同じ場所でいいのかな?

 

 

そんな疑問を持たれたことはないですか?

 

先輩に聞いてもざっくり方法は教えてくれるけど、

 

もっと良い方法があるんじゃないか?

 

以下では、そう思ったあなたに向けた「スーパーの値引き処理方法と適切な陳列場所」を、店長目線でしっかり解説しています。

 

当然のことですが、食料品には必ず賞味期限があります。

スーパーで販売されている商品でいうと、

 

店内調理品⇒当日
日配⇒数日
グロッサリー⇒数ヶ月

 

となります。

 

この賞味期限が近づいてくると必ず必要になるのが、値引き販売です。

 

で、この値引き販売について間違った認識を持った人が多いようなので、改めて店長目線で解説させていただきたいと思います。

 

これを知っているかいないかで、店の商品やお客様に対する考え方が違ってきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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値引き販売をする理由

値引き販売をする理由

値引き販売をする理由

 

食料品には賞味期限があります。

 

その賞味期限が切れると、その商品には価値がなくなります。

 

売れなくなった賞味期限切れの商品はどうするかというと、当然の事ながら廃棄処分することになります。

 

そうなってしまうと、1円の利益にも繋がらないので、値引きしてでも販売しようとなるわけです。

 

さらに売れ残ってしまうと面倒なのが、その処理方法です。

 

昨今ではゴミの分別も手間がかかります。

 

時間と労力をかけて、1円の利益も生まない廃棄処理をするなんて、全く生産性がありません。

 

そうならないためにも、賞味期限が切れる前に商品を売り切るため、値引き販売というのはどうしても必要になってきます。

 

ただ、間違った方法で値引き販売が行われていることが多いようですので、以下で店内調理品と日配&グロッサリー商品とに分けて解説します。

 

店内調理品の値引き販売方法

店内調理品の値引き販売方法

店内調理品の値引き販売方法

 

店内調理品についてですが、店内調理品は基本的に当日製造・当日賞味期限です。

 

なので、どこのスーパーに行っても夕方頃には商品を売り切らないといけないので、必ず値引きが行われます。

 

この値引き方法についていくつか注意点です。

 

その値引きは本当に必要なのか?

そもそもなのですが、その値引き販売は本当に必要なのか?適正なのか?について見直しをしてみてください。

 

どこのお店にも値引きのマニュアルがあるはずです。

 

毎日16時に2割引。

18時に3割引。

20時に半額。

 

果たしてその値引きは適正でしょうか?

 

残数と時間を見極める

見直すポイントひとつめは、

 

残数と時間の相関関係です。

 

例えば16時に2割引がルールになっていたとしても、残りが2個の場合はどうでしょう。

 

マニュアル通り2割引販売した方がいいでしょうか?

 

恐らく誰もが思うのでは、

 

残り2個なら値引きしなくても売れるのでは?

 

だと思います。

 

仮に残りが20個だったらどうでしょう?

 

2割引きでいいんでしょうか?

 

ひょっとするともっと値引いておかないと残ってしまうかも・・・。

 

そうなんです。

 

値引き販売の難しいところは、

 

マニュアル通りにやってると利益の最大値が取れない

 

ということなんです。

 

この判断を経験の乏しいアルバイトに任せると、逆に利益の損失にもなりかねません。

 

なので、本来はこの値引き処理はベテランのアルバイトor社員が行ってしかるべき作業だと言っても過言ではありません。

 

残数に対する値引率の設定

 

天候や曜日によってもそれは変わってくるでしょう。

 

よく値引き処理は、新人アルバイトの仕事のように捉えられているスーパーがありますが、実はその奥は相当深いんです。

 

うちの店では新人アルバイトには値引き処理はさせていません。

 

逆に言うと、

 

この値引き処理が適正にできるようになって初めて1人前

 

というような認識です。

 

次に、店長として確認してほしいのが、その値引きが本当に必要かどうか?です。

 

本当に値引きしないと売れないのか?

本当に値引きしないと売れないのか?

本当に値引きしないと売れないのか?

 

値引きのタイミングや割引率については、上記の通りなのですが、店長目線で確認して欲しいのが、そもそもその値引きが本当に必要かどうかです。

 

というのも、例えば営業時間が24時までの場合で、半額値引きの設定が20時となっているとします。

 

そこで店長として考えていただきたいのが、

 

20時以降の来店客数と客層です。

 

郊外型店舗であれば、20時以降の来店客数はすずめの涙かもしれません。

 

一方、駅近店舗なら、20時以降でも電車の乗降のたびにお客様が来店されるはずです。

 

今日の晩御飯のお弁当とお茶。

 

それに明日のパン。

 

今日買った弁当はほぼ100%今日食べます。

 

明日のパンは必ず明日食べます。

 

何が言いたいかというと、

 

果たしてこのお客様は値引きしているからという理由で買うのでしょうか?

 

ぶっちゃけ値引きされていなくても買うと思いませんか?

 

値上げしろと言っているのではありません。

 

値下げする必要がないのではないか?

 

ということです。

 

近くに競合店があって、夕方以降の値引き販売による顧客の獲得競争が行われているならわからないでもないですが、そうでないのであればぜひ一考していただきたいです。

 

そりゃあお客様からすると安いに越したことはありません。

 

だからと言って、売れるのに過剰な値引き販売をする必要はありません。

 

店内調理をする部門の担当者からすると、きっと否定してくると思います。

 

当日売り切らないと、翌日に持ち越したらロスに繋がりますからね。

 

ただ、店長としてはそこを疑ってかかって欲しいし、

 

利益の最大値を取る方法

 

を考えてみてください。

 

特に、

 

20時以降に単身男性のお買い物客が多く見受けられる店舗は改善の余地あり

 

です。

 

ちなみに、単身男性が夜買い物に来られる際に弁当やお茶なんかと一緒に売れるのが、

 

スイーツデザートです。

 

これも意外と気付いてない担当者や店長も多いのではないでしょうか?

 

スイーツデザートも賞味期限が2.3日しかないので大きく値引き販売されがちですが、夜の単身男性のお客様のニーズのある店舗では、ぜひ見直ししてみてください。

 

最近はスイーツ男子も増えて来ていますので、効果ありですよ。

 

値引き作業はどこでするのがいいのか?

最後に、店内調理品の値引き販売で1番気をつけたいのが、値引き作業をする場所です。

 

よく、これみよがしに売場で値引き処理をしている従業員を見ることがあります。

 

さらに、その従業員の後ろを付いて回るおばちゃんが居たりしますよね(笑)

 

こう言ってはなんですが、あれ、値引き処理をしている従業員からすると、相当うざいです。

 

うざいですし、場合によっては、そのおばちゃんがすでにカゴに入れた商品を差し出してきて

 

「これも値引きシール貼ってくれる?」

 

なんて事を言ってきたりします。

 

そう言われたら、従業員も苦笑いをしながらシールを貼ったりするわけです。

 

正直、この流れは精神衛生上もよくないし、効率も悪いです。

 

なので、面倒だと思うかもですが、値引き対象商品を一度バックヤードに下げて、一気に値引き処理をしてから再度売場に陳列するのがベストです。

 

以上、店内調理品の値引き処理方法でした。

 

続いては、日配&グロッサリー商品の値引き販売方法について解説します。

 

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日配&グロッサリーの値引き販売方法

日配&グロッサリーの値引き販売方法

日配&グロッサリーの値引き販売方法

 

牛乳や納豆・豆腐等の日配品とグロッサリーも、厳密にはちょっと違っては来るのですが、気をつけておきたい陳列場所だけ共有させていただきます。

 

店内調理品との最大の違い

根本的な日配&グロッサリーと店内調理品との最大の違いは、その賞味期限の長さです。

 

店内調理品は当日賞味期限ですが、日配&グロッサリーは数日~数ヶ月あります。

 

ですので、発注数量を間違わなければ無駄に赤字で値引き販売することもありません。

 

ただ、当然のことながら実際はそううまくはいかず、予定期間内で販売ができなかったり、売れると思って過剰に仕入れをしたものの、思ったよりも売れずに残ってしまったり・・・。

 

そういった場合は値引き販売が必要になってきます。

 

では、日配&グロッサリーを値引き販売する際の注意点は何なんでしょう?

 

以下で解説します。

 

日配&グロッサリーの値引き商品は3等地に陳列すべし

日配&グロッサリーの値引き商品は3等地に陳列すべし

日配&グロッサリーの値引き商品は3等地に陳列すべし

 

日配&グロッサリーは1等地ではなく、3等地に陳列すべきです。

 

店内調理品は本当に今日売り切らないといけないので、隠して売る必要もないですし、そもそも冷蔵ケースや島什器での陳列になるので3等地という認識がありません。

 

ただし、日配やグロッサリー商品については、3等地での陳列をおすすめします。

 

理由は、

 

値引き販売を顧客サービスの一環として利用するため

 

です。

 

そもそも値引き販売は、店の利益を削って販売する手法であり、時には赤字で止む無く販売せざるを得ない商品です。

 

つまり、店としてはできるだけやりたくない販売手法です。

 

とはいえ、やらざるを得ないのであれば、せめて来店いただいているお客様に対して最大限のサービスとなるようにしたいかと思います。

 

そのためには、陳列場所を3等地にしましょう。

 

もし1等地に陳列すれば、今日初めて来た一見のお客様でも目に付いてしまい、そのまま売れてしまいます。

 

それが3等地にあったとしたら、一見のお客様には見つかりません。

 

逆に、

 

常連のお客様で店の隅々まで見ていただける顧客には見つけてもらう事ができます。

 

言い方は悪いですが、

 

どうせ赤字で売るなら、一見のお客様よりも常連のお客様に還元したいよね

 

という話です。

 

しかも、3等地には値引き商品がある、というのが店舗で定着してくると、お客様の店舗での回遊性・滞在率が上がってきます。

 

お客様の心理としては、どこかに安い商品はないかなぁと思って探してもらえるんです。

 

これまでメイン通路沿いの商品しか見ていなかったお客様が、枝通路まで入ってきてお買い得な商品を探してくれるようになります。

 

当然そうなると、買い上げ点数の上昇も見込めます。

 

ということで、日配やグロッサリー商品は出来るだけ3等地陳列しましょう。

 

部門の担当者からすると、早く売り切りたいので1等地につい出してしまいがちですが、このあたりを店舗オペレーションとして店長がしっかり舵を切ってやるだけで、客点数・客単価UPすること間違いなしです。

 

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値引き処理方法と適切な陳列場所まとめ

店長をやってると、ついつい値引き処理についてはついつい担当者にまかせっきりになってしまいがちです。

 

ですが、

 

・値引き販売方法
・値引き商品の陳列場所

 

これらについて、店長目線で見直すだけで店の売上の上がる可能性がある、という事を認識しておいてください。

 

なかなか面倒だなぁと思うかもしれませんが、こういった目線で商品を見られるようになると商品軸の目を養われますし、部門担当者としても

 

「店長から見られている」

 

という意識を持つようになります。

 

やがて、それが担当者のやりがいにもつながるので、ぜひ積極的に取り組んでみてください。

 

以上、スーパーの値引き処理方法と適切な陳列場所の紹介でした。

 

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プロフィール

山田店長

飲食店スタッフ⇒通信機器販売員⇒食品バイヤー⇒大手小売業現役店長へ。
現在は月商約5億・従業員数約300人の店舗で店長をやっております。店長経験はもう10年以上。
この経歴を元に、店長として持ってる知識と経験をここでお伝えしていきます。
現役店長さんの日々の業務に、少しでもお役に立てれば幸いです。

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