どうも、山田店長(@yamada_tencho)です。

アルバイトの面接って、一体どんな事を聞いたらいいんだろう?
私は月商5億、従業員数約300人の大型小売店の店長をしているのですが、これだけ大所帯になってくると、人の入れ替わりもそこそこあるのでアルバイトの面接をほぼ毎週行っています。
これまで面接した人数は、正直数えられません。
毎週アルバイトの面接もしているので、人を採用するという事では困った事はほぼありません。
それはなぜか?
面接時の質問にコツがあるんです。
私がいつも面接で聞いていることは、基本的にたったの3つです。
2.野球に例えると自分はどこのポジションが向いているか
3.うちの店の悪い所を教えてください
たったこの3つです。
では、この3点について、少し解説すると共に、アルバイト面接時のコツも2点紹介させていただきます。
自己紹介

自己紹介
私がアルバイトの面接をする時には、まず自己紹介をしてもらっています。
面接室で初めて交わす会話の第一声が
「では、○○さんの自己紹介をしてください」
です。
緊張をほぐすためにまずはちょっとした雑談をして・・・というようなマニュアルもあるとは思いますが、そんなのは時間の無駄です。
あくまでも「仕事」です。
アルバイトとはいえ、これからお金をもらうための仕事をするのに、そんな雑談など「今は」必要ありません。
この自己紹介の部分で見るポイントは、
2.自分の言葉ではっきり話せるか
この2点のみです。
内容はぶっちゃけどうでもいいです。
条件面がどうだとかいうのは、最後に聞いてください。
小売業である以上、お客様と会話をするシーンも多々ありますので、相手の目を見て話せるかどうかというのは最も重要です。
それと、ハキハキとした話し方ができるか、これは自分の言葉で思っていることを話せるかどうかということです。
今の時代ワーカーばかりのお店は流行りません。
アルバイトであったとしても、自ら考え行動できる人間を求めています。
逆に自ら考え行動できるのであれば、高校生であろうと主婦であろうと扱いは同じです。
時給も基本的に同じです。
雑談一切なしからの自己紹介で、ここがかっちり出来ている人材は、必ず伸びます。
人材が伸びるということは売上も伸びるということです。
野球に例えると自分はどこのポジションが向いているか

野球に例えると自分はどこのポジションが向いているか
次に聞くのが、この質問です。
当然野球じゃなくても大丈夫です。
サッカーやバレー等、他のスポーツでも可。
この質問で聞きたいのは、自身をどう分析しているか、という事です。
例えば、ピッチャーであればリーダー的存在であると自負していますよね。
また、キャッチャーであれば、どちらかというと縁の下の仕事となるような業務が向いている、という風に見る事ができます。
また、補欠でベンチ、マネージャー、という答えも返ってくる事があります。
ぶっちゃけ答えは何でもいいんです。
自分の事を客観的に見て判断して、自身の適材適所がどこかを把握しているかどうかを見たいのです。
この質問の答えによって、後々の配属先を検討する材料とします。
レジがいいのか、接客販売員なのか、品出しがいいのか・・・。
それぞれに適正があるので、自己分析の結果をそこに当てはめていけば、実際勤務してからの自身の想像と現場での業務とのアンマッチを事前に潰しておく事ができます。
意外とシンプルですが、この質問は思っている以上に効果的ですので、ぜひ使ってみてください。
特にアルバイトの離職率が気になる店長さんは、だまされたと思ってこの質問をしてください。
思いのほか離職率が減ると思いますよ。
うちの店の悪いところを聞く

うちの店の悪いところを聞く
大前提として、面接を受ける店の事を全く知らないということはないだろう、という前提です。
基本的には、お客様として来店された経験があるというのを踏まえた上で聞いています。
もし、お客様として利用したことがないというのなら、店の悪いイメージを聞いてください。
この質問のポイントは2点です。
2.どこまで本音を言えるか
1点目は、お客様の生の声を直接聞けるという意味では、貴重な意見が聞けるはずです。
例えば、商品の品揃えをもっと増やして欲しいだとか、価格が高い、レジの接客が悪い・・・等々。
こういった生の声は、実際に現場で聞く声よりも、さらに深い部分での顧客のニーズの掘り起こしが出来るので、店としても非常に有効な質問となります。
2点目は、この質問でどこまで本音を言えるか、です。
これから働こうかというお店の面接です。
合格したいはずです。
できれば、綺麗事を言いたいところなのに、あえてネガティブな意見を引き出そうとする質問です。
この質問にどこまで本音で語れるか。
ここで特にないです、などという人は不合格です。
とことん店のネガティブな事を言ってくれる人は、合格まであとちょっとです。
ここでネガティブな指摘をしてくる人は、基本的には、このお店にもっとこうなって欲しい、と考えたはずです。
ですので、この後にこう聞いてください。
では、うちの店の売り上げを上げるためにはどうしたらいいでしょうか?
答えとして、
・お菓子は値段が高いので競合店よりも安くする
・配送サービスをもっと充実させる
こういった答えが返ってきたら、その人は即採用です。
なぜか?
この人はすでに店の従業員として、どうやったら売上が上がるかということについて考えているからです。
自分が店のため、お客様のために何が出来るかを考えてくれているのです。
ここまで考える事ができれば、この時点ですでに従業員として働くというイメージが出来上がってるはずです。
店の悪い所を聞いて、それに対してどうしたら改善できるのかを質問することで、実際勤務するイメージをさせます。
そうすることで、実際勤務してからのイメージとのギャップを埋めていきます。
すると、↑でも触れましたが、離職率はぐっと下がります。
面接時に履歴書は必要ない

面接時に履歴書は必要ない
採用を決めた時点で、採用の必要書類を渡して、その書類を次回持ってきてもらう時に一緒に履歴書を持ってきてもらっています。
賛否あるとは思いますが、アルバイトが面接に行くときに何が一番面倒だと思います?
そう、履歴書を書くことなんですよ。
学校は西暦何年に卒業したんだっけ?
えっと、趣味はなんて書いといたら面接官受けがいいのかな?
特技って言われても特にないんだけどな。
これらの事をいちいち考えて履歴書を書くのって、相当面倒くさいんですよね。
だから、うちの店では合格後に履歴書を持ってきてもらっています。
人によっては、これを否定的に捉える人もいますが、ぶっちゃけ不採用なのに履歴書を預かったりするとこもあるけど、あれって意味なくないですか??
無駄に個人情報を抱える方がリスクだと思うのですが・・・
逆に、アルバイトの面接時に履歴書不要としておくことで、面接に来てくれる人は確実に増えます。
だって、履歴書書かなくていいから気が楽なんだもん(笑)
採用かどうかの合否はその場で決める

採用かどうかの合否はその場で決める
最後に、私がもっとも重要視しているのは、これです。
なぜなら、いい人材を確保するためです。
ここで、合格は1週間以内に電話で・・・などというような事はしません。
待たせるのもその時間がもったいないですし、むしろいい人材ならばその場ですぐに採用してしまえばいいのです。
大抵の人は驚かれますが、ここで採用ですって言えば、向こうも断る事はしません。
ここで初めて、いつから働けるか、週何時間か、というような話をします。
すると、最大限の条件で勤務してもらえるようになります。
すぐに自分を採用してくれたし、この店でがんばろうと思えれば、本当は土日は休むつもりだったけど、どちらか1日は出勤しようかな・・・という心理になってくれるはずです。
店長がアルバイトを面接する際に聞くべきたった3つの事【まとめ】
ポイントをおさらいです。
アルバイトの面接時に聞く事は、
2.野球に例えると自分はどこのポジションが向いているか
3.うちの店の悪い所を教えてください
この3点で、その人物の本質を見抜いてください。
さらにアルバイト面接でのコツとして
2.採用の合否はその場で決める
この2点については、うそだと思われるかもしれませんが、騙されたと思って実行してみてください。
驚くほど効果がありますよ。
アルバイト募集広告に履歴書不要と明記するだけで、応募は倍増します。
採用の合否をその場で決めれば、最大限の条件で勤務してもらえます。
まさにいい事づくしです。
これまでと同じような面接をしていては、売り手市場の現代では、有力な人材確保は困難です。
そんな中、私が今特に取り組んでいるのがこういった内容となります。
たった3つの質問をするだけです。
ぜひ、明日からと言わず、今から新しい求人広告を作り直す事から始めてみてはいかがですか?
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