【現役店長が解説!】着替えや朝礼の時間は労働時間に入るのか?

【現役店長が解説!】着替えや朝礼の時間は労働時間に入るのか?
【現役店長が解説!】着替えや朝礼の時間は労働時間に入るのか?



どうも、山田店長(@yamada_tencho)です。

 

あなたは、ふと思ったことはないですか?

 

出勤して着替えをする時間や朝礼の時間って労働時間に入らないの?

 

と。

 

一般的に小売店や飲食店で勤務する場合、暗黙の了解みたいなもので

 

例えば9時出勤の場合

 

1.8時45分前までに出勤
2.8時55分までに着替えを完了
3.8時55分から朝礼
4.その後タイムカードを切って9時から業務開始

 

えっ?それが普通じゃない?

 

なんて思ったりしました?

 

でもよく考えてみてください。

 

朝礼って業務を開始するまでの準備時間じゃないですか?

 

そう考えると、その間報酬(給与・時給)が発生しないのはおかしくないですか?

 

着替えをしなければ業務にならないのであれば、その着替えも業務の一環ですよね?

 

朝礼だって、店都合でやってるんだから、業務の一環ってことでしょ?

 

だったら、

 

労働時間として給与・時給が発生してもおかしくないですか?

 

以下では、そんな疑問について私の店の実態をベースにお伝えさせていただければと思います。

 

考え方はいろいろなのでしょうが、そういった会社・店もあるのだなぁと思っていただければ結構かと思います。

 

この記事をお読みの店長は、ぜひ参考にしてみてください。

 

では、

 

・着替えの時間は勤務時間に入るのか?
・朝礼の時間は勤務時間に入るのか?

 

この2点について解説していきます。

 

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着替えの時間は勤務時間に入るのか?

着替えの時間は勤務時間に入るのか?

着替えの時間は勤務時間に入るのか?

最近は労働基準法が昔よりもうるさくなってきています。

 

うるさくなると言うと語弊がありますが、昨今は労働者に寄り添った労働環境が整ってきています。

 

そうなってくると、みんな色んなことを考えるようになってきます。

 

うちの会社でも話題に上ったのが、

 

「従業員の着替えの時間は勤務時間に入るのか?」

 

という問題です。

 

仕事で制服が必要なのであれば、制服を着てから仕事が始まるに決まっている。

 

と、思う方も多いかと思います。

 

ただ一方で、制服に着替えないと勤務できないのであれば、その着替えの時間も勤務時間に入らないのか?という疑問が浮かぶのももっともなのかもしれません。

 

人によっては、そんなの屁理屈だと思われるかもしれませんが、一言でいうならば

 

「そういう時代です」

 

と、言ってしまうと元も子もないのですが、では、そもそも労働時間の定義ってあるんでしょうか?

 

そもそも労働時間って?

色々調べると

 

「使用者(会社)の指揮命令下に置かれているものと評価される時間」が労働時間になる

 

という事になるそうです。

 

つまり、

 

着替えをしないと仕事に支障が出るようであれば、それ自体が使用者の直接的な指示でなかったとしても、その時間は労働時間とみなされる

 

となるわけです。

 

なんだか納得できるような出来ないような感じもしますが、致し方ありません。

 

それを大前提として、うちの会社では・・・

 

「着替える時間も労働時間に含める」

 

ということです。

 

さて、そこで問題になってくるのが、じゃあ9時出勤の場合は何時に出社して、何時にタイムカードを切るの?

 

という問題かと思います。

 

着替えを労働時間に含む運用方法

具体的には、従業員が出勤したらまず最初にタイムカードを切ります。

 

この時はまだ着替え前で私服の状態です。

 

このタイムカード打刻のタイミングを、うちの会社では始業15分前以降、とルール決めしています。

 

つまり、9時出勤であれば、8時45分~8時55分までに打刻すればよい、ということになります。

 

その後着替えをします。

 

これで、着替え中も労働時間として給与・時給が発生することになります。

 

ちなみに、うちの会社はアルバイトは分単位での管理となり、時給ではなく分給での管理となります。

 

社員は、30時間のみなし残業がありますので、その時間内での管理となります。

 

これについては、いまだに社内でも賛否両論ですが、ある意味社内的なリスクヘッジでもあります。

 

そう思って管理する側である店長も、渋々納得している人もいるというのも事実です。

 

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朝礼の時間は労働時間に入るのか?

朝礼の時間は労働時間に入るのか?

朝礼の時間は労働時間に入るのか?

では、朝礼の時間は労働時間に入るのでしょうか?

 

私の会社では上記のように、着替えの時間も勤務時間となるので、当然のことながら

 

朝礼の時間も労働時間に入ります

 

ただし、私の店では基本的に朝礼を行っていませんので、朝礼時間を勤務時間に含めることはありません。

 

考え方としては、日々の業務を遂行するための連絡事項を共有するための時間=朝礼、と思えば、納得できなくもないのでは?

 

正直、社内でも反発はありました。

 

朝礼も着替えの時間も労働対価が発生するということは、それだけ人件費が上積みになりますからね。

 

必然的に、店の販管費を圧迫することになります。

 

店の数字を管理する店長としては、何とも言えない思いはありますよね。

 

ただ言えるのは、「そういう時代」だという事だけです・・・。

 

まとめ

以上、勤務前の着替えの時間と朝礼の時間は労働時間に入るのか?

 

という疑問にお答えしました。

 

私の会社のルールで言うと、

 

「着替えの時間・朝礼の時間、どちらも勤務時間に入る」

 

ということになります。

 

働き方改革や同一労働同一賃金が声高に叫ばれる世の中です。

 

ちょっとでも会社・店のリスクになることについては、費用を払ってでも対応するのが世の流れのように感じます。

 

うちの会社もその流れに逆らうことなく、上記のような対応を取っています。

 

さて、あなたのお店ではどういった対応を取っていますか?

 



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山田店長の虎の巻

プロフィール

山田店長

飲食店スタッフ⇒通信機器販売員⇒食品バイヤー⇒大手小売業現役店長へ。
現在は月商約5億・従業員数約300人の店舗で店長をやっております。店長経験はもう10年以上。
この経歴を元に、店長として持ってる知識と経験をここでお伝えしていきます。
現役店長さんの日々の業務に、少しでもお役に立てれば幸いです。

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