どうも、山田店長(@yamada_tencho)です。
いざアルバイトを始めようと思ってアルバイトを探しる時に、
スーパーの青果部門って裏方っぽい仕事のイメージだけど、一体どんな仕事内容なんだろう?
そう思われたことはないでしょうか?
スーパーの売り場でもどちらかというと目立たない職種ですし、実態が見えずらいですよね。
そこで、現役店長の私山田が、実際の青果部門のアルバイトの実態と、具体的な仕事内容をお伝えさせていただきます。
他のサイトなんかでは記載されていない突っ込んだ内容もありますので、お見逃しなくです!
以下では、
・他生鮮部門との決定的な違い
・青果部門アルバイトのメリットとデメリット
これらについて分かりやすく解説していますので、もしアルバイトを探しているようでしたら、ぜひ参考にしてみてください。
スーパーの青果部門の具体的なアルバイト内容
青果部門の仕事内容は、作業場での仕込みがメインになりがちなので、一般の方にはあまり具体的に知る事は出来ないかと思います。
そんな、外からは見えない部分について詳しく解説していきますね。
青果部門って何を取り扱うの?
具体的な業務内容を解説する前に、そもそも青果って何を扱うの?という所から解説させていただきます。
青果とひとくちに言いますが、
となります。
他ではあまり触れられませんが、以下のような商品についても実は青果部門だったりします。(店舗・業態にもよる)
例えば、生花。
お盆やお彼岸なんかにスーパーの一等地で陳列されていませんか?
あの生花は、一般的なスーパーでは青果部門の売上となります。
その他にも、野菜ジュース・ドライフルーツなんかも青果部門での販売となります。
余談ですが、グロッサリー部門でも野菜ジュースやドライフルーツは取り扱っているので、部門をまたいで同系統の商品を扱う事になり、若干現場で混乱を招いたりする事もあります。
野菜・果物の品出し
では、実務レベルでの具体的な青果部門の業務内容ですが、一般の方にも分かりやすいのが品出しです。
これは、文字通り、
になります。
青果の納品時間は早朝になります。
納品後、お店のオープンまでに可能な限り商品を売り場に並べる事が、もっとも重要な仕事内容と言ってもいいかもしれません。
グロッサリーなんかは、棚の決まった場所に決まった商品を置くので比較的楽かと思います。
ですが、青果については、その日の相場や季節によってその日の売り出しの商品が変わってきます。
そのため、商品それぞれの陳列場所が日によって変わります。
これは、慣れるまでは社員さんや先輩アルバイトさんの指示で陳列することになりますので、安心してください。
慣れてくると、その日の仕入れ数量・価格で陳列場所を変更しますので、それが楽しみにもなってきます。
野菜・果物の袋詰め
売り場での主な仕事は品出しがメインになりますが、
人参やじゃがいもが、1袋に複数はいっていくらという形で売られているかと思いますが、あれを作ったりします。
例えば、野菜は通常箱にバラで複数個入ってきます。
これを3個や4個でひとつの袋にまとめて入れます。
その後クビの部分もシールでしばって店頭に並べます。
これは慣れると比較的楽に出来るので、誰にでも簡単に覚えられると思いますよ。
野菜のカット
次に青果部門のやる内容としては、野菜のカットです。
よく、1/2カットの大根や、1/4カットの白菜を見る事があると思いますが、あれは作業場でカットしていたりします。
野菜のカットに関する豆知識としては、
野菜の相場が高くなると、お客様も買い控えが起こります。
そんな時に、
これは、どこのスーパーの青果部門でも行う、ある種の販売テクニックとも言えます。
また、カットに関しては、お客様からカットを依頼される事もあります。
主に、カットされた物がないからカットで半分だけ売ってほしい、というお客様からの要望と、ごぼうのようにサイズが大きいので持ち帰りやすいようにカットを依頼される場合、の2種類になります。
野菜の鮮度チェック
これをおろそかにすると、その店の人気を著しく落とすことになります。
スーパーで買い物されるお客様は、生鮮部門のお買い物をされる時は必ずその鮮度を見ます。
鮮魚でも精肉でも一緒です。
朝にその日納品された物を品出しして終了という訳ではありません。
その後も商品に傷みがないかどうかを、定期的にチェックしないといけません。
また、鮮度管理の一環として、
この温度チェックは、冷ケース本体の温度表示されている所に添付されている温度管理表に、実際の温度を記入していきます。
店によって異なりますが、1日に3回のチェックが基本となります。
果物の糖度チェック
これもあまり他では言われていませんが、青果部門の重要な仕事のひとつに
というものがあります。
果物の甘さについては個人差があるので、糖度という数字に数値化する事によって、より具体的にお客様に商品の良さをアピールする事が出来ます。
ちなみに、糖度計の使い方は非常に簡単です。
画像の目玉の部分に果汁をたらします。
そうするだけで、デジタルで計測してくれます。
ちょっと前までは↓のような糖度計で、望遠鏡をのぞくような感じで見ないといけませんでした。
それを考えると、最近は本当に便利になったものです。
以上がスーパーの青果部門の主な業務内容となります。
他生鮮部門のバイト内容との決定的な違いは?
では、スーパーの青果部門は他の生鮮部門とはどう違うのでしょうか?
その決定的な違いのキーワードは
「高い技術力を必要としない」
です。
以下ではこの2つについて、少し掘り下げて解説します。
青果部門は匂いがきつくない
生鮮部門でもっともアルバイトの方が気にしているのが、ずばり「匂い」です。
匂いが体に付くんじゃないか?
これを心配される人が本当に多いのですが、
それは当然ですよね。
青果部門で取り扱う商品には、その「血」がありませんので匂いの心配はありません。
青果部門は高い技術を必要としない
全く必要ないとは言いませんが、鮮魚や精肉のような包丁捌きを青果部門では必要としていません。
家庭で野菜をカットする程度の技術でも十分ですし、学生が見よう見マネでやる程度で十分です。
そういう意味では、青果部門で働く事は気持ち的に楽な仕事であると言えます。
他生鮮部門については、↓の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
青果部門アルバイトのメリットはプライベートでも生かせる事が多い
ここまで青果部門のアルバイトの具体的な内容を説明させていただきました。
それを踏まえた上で、まずは青果バイトのメリットについて3つ紹介いたします。
商品の旬に強くなる
食に携わる仕事をする上でもっとも必要となるのが、この「旬」です。
どんな商品にも旬があるのですが、特に青果については商品の足が速くその見極めが非常に大事になってきます。
例えば、夏の最盛期と言えば、当然スイカですよね?
それなのに、あなたのスーパーだけ一等地にみかんを陳列するわけにいきませんよね?
このように、それぞれの時期によって旬があります。
この旬を知る事で、食について詳しくなれば、仕事以外のプライベートな部分でも役に立ちます。
日本には四季があります。
その食材を楽しむためのスキルというのが、食材の旬を知る、という事です。
そのスキルが身に付くということが、青果部門のアルバイトを続けていくと自然と身に付いてきますので、それが青果部門で働くメリットだと言えます。
商品の相場に強くなる
次に青果部門で働くメリットは、商品の相場に強くなるという事です。
毎日商品に触れ、価格を見ていれば、その時々の商品の価格の動向を知る事が出来ます。
それを知る事で、当然のことながら
自分の店の価格が他の店よりも高いのか安いのか。
世の中の相場はどうなのかが分かれば、当然のことながら最も得する買い物が出来ることになりますよね。
これが青果部門で働くもうひとつのメリットです。
接客をあまり必要としない
これをメリットと言えるかどうか分かりませんが、青果部門はそれほど接客を必要としない、という事です。
接客が苦手であまり積極的にバイトが出来ない、という人もいるかと思います。
青果部門で働くということは、必ずしも100%バックヤードの裏方仕事ではありません。
当然陳列のために売り場に出ることもあります。
だからといって、接客が必要かというとそれほど多くの接客は必要ありません。
そう考えると、接客が苦手な方でも、青果部門のアルバイトだったら出来そうな気がしませんか?
青果部門バイトの皆が嫌がるデメリットとは?
一方、青果部門で働く事のデメリットはあるのでしょうか?
答えとしては、あります。
その中でも大きな2点について解説いたします。
これがあなたにとってのデメリットになるかどうかを、ぜひ考えていただければと思います。
身だしなみが厳しい
スーパーのアルバイトの中では、生鮮食料品を扱う部門は特に服務規程が厳しく設けられている店舗が多いです。
当然衛生面については、細心の注意を図る必要があります。
言わずもがなではありますが、このあたりの服務規程について了解できるかどうかがポイントになるかと思います。
正直おしゃれが好きな人には、青果部門に限らず、食料品を扱うアルバイトは向いていないと言えます。
ですが、このあたりのルールがあなたにとって大きな苦にならないのであれば、青果部門で働くことに何の支障もありません。
青果は意外と重い
青果部門で働く事は、それほど汚れないし匂いのする仕事でもありません。
特に技術も必要ないし、楽でいいよね。
と、思うかもしれませんが、実は一番つらいのが、
当然役割分担もあるので、力仕事は男性かつ若い人の仕事ではあります。
とはいえ、現実として女性がやる事もあります。
具体的に言うと、例えば今日の納品で大根10ケース、じゃがいも10ケース、人参10ケースが納品されたとします。
当然このまま売り場に出して売るわけにはいきません。
ですので、仕分けも必要ですし、売り場に出し切れない分は片付けないといけません。
その際にそこそこの力が必要となります。
サイズにもよりますが、白菜やすいかは特に重いです。
これは慣れというよりも、ただ単に体力だけの問題です。
じゃあ年配の女性の人には青果部門で働く事が出来ないかというと、そうではありませんからね。
こういった力仕事は男性従業員がやります。
ただ、いつもでどこでも男性従業員がいるわけではないので、時には力仕事が必要になるかもしれない、という事は念のため頭に入れておいた方がいいかもしれません。
逆に言うと、男性で体力に自信のある方には、青果部門のアルバイトはおすすめです。
青果部門アルバイトのやりがいは空間演出!?
ところで、青果部門で働く人のやりがいって何だと思いますか?
日々変わる相場に合わせて価格設定をし、お客様にたくさん商品が売れるとうれしいものですが、それ以外でのやりがいがあるんです。
それが「商品の陳列」なんです。
もっと突っ込んで言うと、
何を言ってるんだと思いましたか?
想像してください。
青果売り場には、野菜とフルーツの赤・黄・緑の色がそろっています。
これは色の三大原色でもあります。
いわゆる信号の色ですね。
他の生鮮部門と違って、青果部門は非冷の商品が多いので、商品を大きく山積みすることができます。
この時に、商品の色の特徴を生かしながら、空間を演出する事が出来るんです。
これは、実際やってみないとなかなか実感できないかもしれませんが、その時々の納品された商品と価格を判断して、一等地に一番売れて儲かる物を陳列しつつ、見た目にもボリュームがあって思わず手を伸ばしたくなるように陳列するのです。
これが出来るようになってくると、もう快感でしかありません。
自分も店長になった今でも、青果部門の手伝いをして、イケてる売り場を作ってひとりでニヤニヤしたりする事もあるんですよ。
まとめ
以上、現役店長として、青果部門のアルバイトの仕事内容について、可能な限り詳しく解説させていただきました。
これで少しは、青果部門の仕事内容についてご理解いただけたのではないでしょうか?
まとめると
・みだしなみは厳しいのでおしゃれはできない
・野菜や果物は意外と重たい
・空間演出センスのある人には向いている可能性あり
他サイトのようなアルバイト紹介とは違い、店長目線で可能限り具体的に青果部門のアルバイト内容について解説しました。
どんなアルバイトも向き不向きはあると思いますが、実態が分かれば自分に合ってるかどうかを入社前に判断出来るかと思いますので、この記事を参考にしていただければ幸いです。
※その他スーパーのバイトについては↓でまとめています。
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