どうも、山田店長(@yamada_tencho)です。
ところで、あなたのお店でもこんな経験ないですか?
・誰かがレジからお金を抜いているのではないかと不安
・棚卸しでいつも商品の数が合わない
これらは、恐らく内部不正の可能性が高いです。
特にレジに関する不正は発見が難しく、また遅れてしまう事も多く、気付いた時にはその被害額が膨れ上がっていて、犯人を特定する頃にはその従業員は退職していてどうしようもできなかった・・・。
そんな経験をされた店長さんも多いのではないでしょうか?
店長は売上を上げるのも仕事ですが、その売上を守るのも仕事です。
ここでは
・レジ不正の具体的な防止策
この点についてどこよりも簡単で、かつ分かりやすく解説していきます。
月商5億の現役店長である私の悲しい実体験も交えてお伝えできればと思いますので、ぜひ人ごとだと思わず、あなたのお店でも同じ事が起こっていないか、再度確認される事をおすすめします。
具体的なレジの不正事例
一番お店としてダメージを受ける不正は、なんといってもレジから現金を抜かれる行為です。
どれだけ頑張って売上UPのための施策を考えても、どんなにお客様に喜んでもらえるメニューを考えても、レジから現金を持って行かれてしまっては、全てが水の泡になってしまいます。
そうならないためにも、レジでの不正は未然に防ぎたいところですが、まずは、じゃあ具体的にどういった不正があるのかについて、具体的な事例を紹介します。
レジの空打ち操作
旧式のレジの場合、これが一般的だと思います。
例えば手書きの伝票で、それをレジに持ってきてお会計するパターンの場合が対象となります。
レジを打ったふりをして、お会計を現金でお客様からもらってそのまま着服します。
仮に新しいタイプの場合でも、精算後お客様がレシートは必要ないと言われた場合、そのお会計を取り消ししてレシートを捨てて現金を着服します。
客単価の高い業態のレジだとこの方法はすぐにバレますが、客単価が少額のスーパーのレジなんかでこれをやられるとなかなか気付けません。
これだとそもそもレジの差異が出ませんので、レシートの履歴で会計の取り消し履歴を確認するしかありません。
数百円の現金差異を追求するためにその労力を惜しみ、結果として不正を見抜けない、というのもレジでの不正が後を絶たない理由かもしれません。
少額のお釣りを渡さない
これ、うそのような本当の話なのですが、私の勤務している店舗で実際にありました。
手口としてはこうです。
お会計でお釣りが6348円だった場合。
先に6000円を返します。
丁寧にマニュアル通り、お札をお客様と相互確認しながら数えてお渡しします。
その後レシートをお客様にお渡しし、頭を深々と下げて「ありがとうございました」とお辞儀をします。
すると、お客様はその「お札だけ」財布にしまってレジを後にするんです。
分かります?
小銭はお客様に返してないんです。
で、お客様もこれに気付かないんです。
この手口って、よくよく考えると気付きそうなものじゃないですか?
だってお札しかお釣りもらってないんですよ。
それなのに、お客様からのクレームが全くなかったんです。
そのため、この不正の発覚が遅れ、この従業員にヒアリングしたら、もういつからこの手口でレジ不正をしていたか覚えていない、との事でした。
人間の心理とは恐ろしいもので、店員がありがとうございましたと言って頭を下げたら、レジでのお会計が終わったものだと思ってしまうみたいですね。
それに、後で小銭が合わないと思っても、1000円以下の少額だからわざわざ買い物した店に電話をしてまで追及しようと思わないんでしょうね。
そう考えると、この従業員の狡猾さに今でも腹が立って仕方がありません。
命の次に大事なお金をお客様がわざわざ払ってくれているのに、それを着服するということは、業務上横領でしかありません。
当然この従業員は解雇の上、過去のお会計の防犯ビデオ映像をすべてチェックされ、多額の損害請求をされたのは言うまでもありません。
少額の現金をレジから抜く
この手口も証拠が残りにくく、発見しづらい不正でした。
当時たまたま別件でレジの防犯ビデオをチェックしていたときに見つけてしまったんです。
その店のレジシステムはPOSレジを導入していたのですが、ちょっと古いタイプだったので毎日少額の差異は出ていました。
正直500円以下の現金差異は、防犯ビデオのチェックをしたり、レシート情報を見直したりしていませんでした。
少額の差異にそこまで労力をかけるのもバカバカしいですし、そこまで店長はひまではありません。
ですが、ある時見てしまったんです。
ビデオをチェックしていたら、あるレジ従業員が硬貨をポケットに着服していたのです。
額までは確認できませんでしたが、お札は着服してなかったので数百円程度でした。
ドロアーの中の現金の配置を考えると、それも窃取したのは恐らく500円以下。
そうなんです。
この従業員は、毎日500円以下の少額差異を窃取し続けていたんです。
少額の現金差異なら原因の追求をしないだろう、バレないだろう、と思っていたそうです。
普段からコミュニケーションを取っており、レジでも古参の方だったので相当ショックだったのを今でも覚えています。
実際に防犯ビデオでその瞬間を見た時は、「うそでしょ!?」って思わず声に出てしまいましたからね。
レジを通さず商品を渡す
これは証拠が残らないですし、悪質でした。
自分がこれに気付いたのが、棚卸しでの数量差異が不自然に合わなかったからです。
うちの会社は半年に1回棚卸しがあるのですが、その半年間全く気付きませんでした。
具体的な手法としては、自分がレジを打つ際に、知り合いが商品を10点持ってきます。
レジでは9点だけレジ操作をし、残りの1点はレジを通しません。
たった1点?と思われるかもしれませんが、この知り合いが会計するときは100%の確立でお買い上げ点数が合っていないんです。
最初は食料品や日用消耗品ばかりだったようで気づかなかったのですが、その不正も徐々にエスカレートしてきて、高額の家電をレジを通さずに渡してしまっていました。
ですので、棚卸しで気付けたわけですが、これがずっと少額で在庫数も多い商品だった場合、まぁ気付けません。
というか、気付く手段がありません。
こういった内部不正の手口は後を絶ちませんが、後日この従業員になぜこんな事をしたんだと問い詰めると、その知り合いに弱みを握られていて、どうしても断る事が出来なかった、との事。
日頃から信頼していた従業員だったのですが、共犯者もいるということなので示談で解決せず、最終的には警察に被害届を提出する事となりました。
具体的なレジ不正の防止策
ここまで実際のレジ不正の手口をレジ操作を解説しましたが、ここからは、付帯的なレジ不正の防止策を解説します。
今すぐ出来る事から、費用をかけて対策する方法等になります。
是非参考にしてみてください。
入社時に契約書を交わす
うちの会社は入社時に、もし社内不正等で会社が被害を被った際にはしかるべき対応を行う旨を明記しており、未成年については連帯責任者として、保護者のサインももらうようになっています。
未然に不正を防ぐための最低限の事ではありますが、個人経営のお店や中小企業等では、いまだにこういった契約書を交わしていないお店も多いみたいですね。
不正抑止のためにも、アルバイトであっても入社時にこういった契約書を交わす事はおすすめします。
高額紙幣を預かったら声かけ
「1万円入りまーす」
とか
「1万円両替お願いしまーす」
こういうようなレジでの声かけを聞いたことありませんか?
あれって、レジでの不正防止のためでもあるんですが、お客様の立場からすると、いちいちそんな大きな声でお金のアピールなんかするなよ、となりますよね。
私がお客様の立場だったら、ちょっと恥ずかしいとさえ思う事もあります。
飲食店なんかでは店内の活気付けという意味ではいいのでしょうが、やはりお客様目線ではおすすめできないかもしれません。
ですので、最近はこういった声かけは一部の牛丼チェーン店と、飲食店の活気付けとしてしか使われていないみたいですね。
日頃からコミュニケーションを取る
これがもっとも費用対効果は高いと思います。
当然費用はゼロですし、逆に不正の起こる店舗というのは、従業員とのコミュニケーション不足が少なからず要因としてあるかと思います。
自分も過去に不正を起こした相手の事を考えると、もしもっとコミュニケーションが取れていたら未然に防げていたかも・・・と思った事は何度かあります。
ただし、従業員と日頃からコミュニケーションが取れていると思っていても、やれる時はやられます。
逆にいつも意識してコミュニケーションを取っていたにも関わらず、不正させれて裏切られた時の失望感たるや、そりゃあもうハンパないです。
そうならないためにも、以下の予防策をおすすめします。
防犯カメラを設置する
費用はかかりますが、防犯カメラの設置は有効的な手段だと思います。
レジの上にカメラを設置して防犯用と内部不正の抑止用と考えれば、費用対効果はある一定見込めるのではないでしょうか?
初期投資はかかりますが、今現在レジのお金がいつも合わないとか、以前に従業員のレジ不正操作等で苦い思いをした経験があるのであれば、是非前向きに検討してもいいのではないでしょうか?
正直、一昔前に比べても費用は段違いに安いですし、機能面が相当進化しています。
えっ!?そんな事まで出来るの??
みたいな事がたくさんあります。
今時現地調査も無料でやってくれますし、小型の店舗だからわざわざ防犯カメラの設置は・・・と見送っていた方は一度相談されてもいいかもしれませんよ。
思った以上に便利ですし、これまでの不正による損失が今後ゼロに近づくと思えば、投資としては十分検討の余地ありがと思いますよ。
詳しくは↓から確認してみてください。
防犯カメラ設置の事なら↓
POSレジを導入して未然に不正を防止する
今時のPOSレジは本当に進化がすごいです。
最近は飲食店なんかでもiPadを使ったお会計や、ハンディ代わりにiPhoneを使用したりしているのを見た事ありませんか?
ちょっと前まではPOSレジはお会計データを集めるためのツール、というような傾向がありましたが、最近ではいかに便利に使えるか、という点にもフォーカスして開発されています。
私の店にも最新のPOSレジが導入されているのですが、POSレジのおすすめ機能をいくつか紹介しておきますね。
様々な履歴が残る
まずは、この履歴が残るというのは非常に大事です。
レシートの履歴が残るのは当然の事ながら、ドロアーを開けた履歴も残ります。
最近は完全自動なのでそもそもドロアーを開ける事がないのですが、何がしかの理由でドロアーを開ける操作をすると、その履歴が残ります。
ですので、レジ差異が出た場合は、まずはここを疑います。
よくあるのが、両替のためドロアーを開けるパターンです。
ここでの両替ミスがあればすぐに原因を判明する事が出来ます。
防犯カメラとリンクしている
もっとも便利なのが、防犯カメラとリンクするという事です。
これまでのPOSレジは、レシートの履歴を確認してあやしい所をビデオを早送りしたり巻き戻ししたりして見ていましたが、最近のPOSレジはレシート情報と防犯ビデオの映像をリンクさせられるので、超楽チンです。
レジの不正を防犯ビデオで確認した事がある店長さんなら分かっていただけると思うのですが、この防犯ビデオのチェックというのが本当に手間がかかるんです。
その作業がこれまでの100分の1くらいの時間で出来ちゃうんです。
これ、個人的に超画期的でした。
言うなれば、初めてスマホを手にした便利さを実感した時の感動と一緒くらいです。
そもそもレジ差異が出ない
硬貨・紙幣を投入口から入れて、お釣りはどちらも自動で出てくるので、現金のレジ差異は基本出ません。
逆に不正をしようとしても最新のPOSレジでは行う事が出来ません。
これまでは、レジで差異が出たら調べるのに手間ひまかかってましたが、その労力はほぼなくなります。
差異が出たとしても、防犯カメラとレシート情報がリンクしているので簡単に見つけることができます。
うちの店は、最新のPOSレジにしてから、レジの差異は本当に激減しました。
というか、ありません。
これまで負担となっていた業務が減ったという意味では、店長としてはPOSレジを導入してよかった、というのが実感です。
POSレジ導入のおすすめメーカーは?
POSレジを導入してみたいけど、
費用も結構かかちゃうのかなぁ?
と思われたら、ぜひPOSシステム比較・一括お問合せサイトをチェックしてみてください。
実際POSレジメーカーは現在複数存在しており、メーカーごとで特徴も様々です。
個別のPOSレジメーカーのホームページを確認していたりしたらキリがありません。
そんな時に便利なのが、POSレジ比較サイトです。
世の中本当に便利ですよね。
POSレジメーカーがたくさんあって、どうやって選べばいいのか分からない、そんな悩みもこのサイトが解決してくれます。
2019年10月から消費税増税もあり、軽減税率もあります。
ややこしいレジ業務もPOSレジにしてしまえば解決ですよ。
だったら、あなたのお店に合ったPOSレジを探してみてはいかがでしょうか?
もちろん相談は無料ですので、安心してご利用いただけますよ。
まとめ
では、ここまでの内容を振り返ってみましょう。
・それを防ぐための抑止方法
・防犯カメラ、POSレジを導入して不正を抑止
・消費増税、軽減税率にも対応
これらについて具体的に解説させていただきました。
最近はPOSレジも進化しており、ほぼレジでの差異が出る事はなくなりましたが、まだまだPOSレジを導入されていない店舗も多いかと思います。
POSレジを導入すればレジの差異もなくなりますし、レジ差異を調べる手間も大幅に削減されますので、本来の店長業務も捗ります。
空いた時間で従業員とコミュニケーションを取るもよし、新しいメニュー開発のための時間にあてるもよしです。
今では店舗規模の大小・店舗の業態に関わらず、POSレジを導入されているお店が多いのもご存知かと思います。
この機会に是非、検討されてみてはいかがですか?
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