どうも、山田店長(@yamada_tencho)です。
ここでお話するのは、せどりやメルカリで販売するためにどうやって安く仕入れるか、そんな話ではありませんので、興味の無い方はご退出くださいませ。
ここでお話する内容は、世の悩めるバイヤーのための記事となっております。
日々1円でも安く仕入れるために試行錯誤してるんだけど、具体的に今よりも安く仕入れる方法ってあるのかなぁ?
私も店長をする傍らで、実は商品仕入れについても毎月商談に参加していたりもするので、自分でもよく使う手法を紹介させていただきます。
ということで、ここでは、日々1円でも安く商品を仕入れる事に心血を注いでいるバイヤーの方に向けた、
紹介します。
そんな事すでに実践済みだよ~ってのもあるかもしれませんが、そうじゃないものもあるとは思いますので、少しでも参考にしていただけましたら幸いです。
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ひとつの商品を大量に仕入れる
これは商品仕入れの王道ですね。
100円の物を10ケース買うよりも、100ケース買って@90にして1品あたりの単価を下げるという方法です。
ベンダーや問屋サイドとしてもたくさん売れるので、薄利多売にはなりますが、この方法で仕入れるバイヤーの方は多いと思います。
ただ、大量仕入れする際に意識しないといけないのは、どんなに安くても販売予定計画数量をしっかり組むという事です。
いくら安く仕入れても、あまってしまって結局二束三文で売る事になり、結果最終的な利益が赤字となった、ということがないようにしないといけません。
その辺は、価格と販売数量の相関関係を十分に熟知していないと、最終的に困る事となるので注意が必要です。
ある意味、熟練バイヤーでなければ、無理に大量仕入れをする事は避けた方がいいかもしれません。
抱き合わせで商品を仕入れる
単品大量仕入れの次に多いのが、抱き合わせで商品を安く仕入れるという手法です。
Aという商品を買うから、Bを安く売ってくれませんか?、というやつです。
これは、メーカー側によくある都合なのですが、
というのが必ずあります。
例えば、会社の社運をかけた新商品であったり、社長の鶴の一声で商品化されてしまった商品等。
いずれにせよ、訳ありで売らないといけない商品というのが、営業マンには必ずひとつやふたつあるものです。
ギブ&テイクではないですが、そんな商品を買うので、こっちの商品を安くしてくれませんか?
つまりはそういうことです。
営業マンもサラリーマンなので、その辺は理解していただけるはずです。
逆に言うと、
営業マンの方からこういう話を持ちかけて来たとしたら、少し強気に押してもいいと思います。
相手はどうしてもその訳あり商品を買って欲しいはずなので。
しかも、こういった訳あり商品は、値下げして売る事が出来ない場合が多いので、なおさら別の商品を安くしてもらうための口実になります。
この辺の駆け引きはバイヤーとしての経験値がモノを言いますので、機会があったらぜひ交渉術として試してみてください。
昨年実績に基づいて安く仕入れる
これも商談方法としては常套手段となります。
単純に単品で、この商品をいくらで何個仕入れる、というのが仕入れの鉄則ですが、そこで昨年実績を引っ張り出します。
大手になればなるほどこの手法を使います。
具体的には、昨年Aという商品を100円で仕入れて128円で1万点売った。
だから、今年はAという商品を95円で仕入れて128円で1万点売らせてくれ、というものです。
仕入れる側としては、昨年と同じ原価で同じ数を仕入れても、昨年の数字を越えることはできません。
するとどうするかというと、昨年よりも安く、昨年よりも同等かそれ以上の数を仕入れる、という事になるわけです。
取引金額としては同じでも、実際の販売金額としては昨年を越える事ができるので、バイヤーとしてはこれを好む人も多くいます。
ただし、店舗の数が増えるか、業績が常に右肩上がりでないと、この仕入れ方法には限界があります。
逆に言うと、毎年店舗が増え続けているチェーン店等はこの手法を有効に使うと、比較的楽に交渉が進みます。
競合店価格を引き合いに出して仕入れる
これは事前の調査が必要になります。
あなたはバイヤーとして、競合店の価格は日々チェックされてますか?
この価格チェックをしていると、商品単品ごとでの相場が見えてくるはずです。
その相場が分かっていれば、ベンダー側がちょっと乗せた価格で提示されてもすぐに気づく事ができます。
つまり、競合のA店で98円で販売しているのに、そのベンダーの提示価格が95円だった場合に、この競合A店の価格を引き合いに出すんです。
95円で仕入れて98円で売るなんて、チラシの日替わり商品でもないのにそんな事できませんよね?
だから、仕入れ原価を85円にしてください。
という風に交渉をします。
一番いいのは、競合店の店頭売価を写メに撮っておくことです。
その際には、日付と時間が分かるように、例えば腕時計と一緒に商品のプライスPOPを写メに収めておきましょう。
これで、完全な証拠として商談材料になります。
ただし、この手法をベンダーは嫌がります。
だって、競合のA店は、人気を取るために赤字で売っている可能性もあるからです。
なので、あまり多様は禁物ですが、そのベンダーが競合A店の帳合を持っているなら、ある程度強気でも構わないかと思います。
問屋の不良在庫を仕入れる
問屋の倉庫には必ず、不良在庫が滞留します。
型落ち、賞味期限切迫、人気薄等の商品です。
これらの商品を滞留させる事を問屋は嫌います。
いわゆる倉庫の回転率を意識しているからです。
つまり、仕入れて○週間(○ヵ月)の間倉庫から動かない商品は、滞留品として扱われてしまうのです。
そんな滞留品は問屋としても早く処分したいはずです。
特に賞味期限の切迫した商品ならなおさらです。
食料品は、賞味期限が切れたらその時点で商品価値がゼロになります。
逆に言うと、そういった商品を狙って仕入れるのもひとつの手かもしれません。
倉庫に不良在庫が溜まったらまとめて買うよ、と。
それをルーティンとして仕入れる事ができるようになってくると、掘り出し物が出たら真っ先に問屋があなたの所へ連絡をしてくるはずです。
日頃から相手の助けて欲しいところにそっと手を差し伸べておくことも、近い未来を見据えたより良い関係に基づく商談とも言えるのです。
季節終売品を安く仕入れる
いわゆるメインシーズンの終わった商品の事です。
夏に鍋スープ、冬にはそうめんつゆ・棒ジュース等、季節商品もその需要が終わると一気に商品価値が下がります。
バイヤーとしては、そこが狙い目となります。
物によっては、賞味期限が2年以上あってまだ来年に販売する事ができる物もあるのですが、だからといって来年まで倉庫で寝かせておけるか、というと当然そういうわけにも行きません。
ですので、メーカー・問屋は今年のものは今年のうちに処分をしてきます。
こういう商品は二束三文で仕入れるチャンスですので、シーズンの端境期に入る前に問屋に事前連絡をしておくといいと思います。
もし余ったらうちに回してね、と。
こういった商品は、問屋としては何の儲けにも繋がりませんので、その先の商談で自社に利益をもたらしてくれるであろう販売先を探すはずです。
つまり、日頃からのコミュニケーションがいかに大事か、という事も言えるわけです。
商品のリニューアル時期を狙う
商品を安く仕入れるという意味でも、商品のリニューアル時期はねらい目です。
特にNB商品で、規格が変わったり、パッケージ変更になる場合には、投げ物の出る確率が上がります。
このタイミングでどれだけの商品確保ができるか、これもバイヤーの交渉力が問われるところではないでしょうか?
競合店には、リニューアル品が特価で山積されているのに、自店には新商品が通常価格で陳列されている、なんて事にならないように、商品のリニューアルの際には注意が必要です。
正直、ちょっと量目が減ったり、パッケージが少し変わったくらいでは消費者に気づかれなかったりする場合もあります。
それなのに、価格が少しでも下がると消費者は敏感に反応します。
逆に言うと、商品のリニューアルで安く仕入れた商品をいつもより安く販売するだけで、消費者は喜んでくれるという事です。
こんなにも楽に売上と人気を両立させる事ができる機会は早々ありませんので、商品のリニューアル情報は常に仕入れられるようにしておきましょう。
ギフト品等を安く仕入れてバラす
これも↑の季節終売品の仕入れに関連するのですが、例えば夏ギフトのゼリーやそうめんを秋口に安く仕入れます。
で、そのまま利益を確保しつつ安く売ってもいいのですが、あえてこれをバラします。
バラす事で1点あたりの販売単価を高くする事ができます。
ギフトとして1000円で販売するものが、バラすと合計にすると1200円になったりします。
これは実際やってもらわないと実感が沸かないと思うのですが、特にメーカーNB品の詰め合わせ関係はバラして販売すると効果絶大です。
季節はずれのギフトなんて、自家需要のみです。
なので、詰め合わせであれもこれもが入ってる必要はありません。
むしろ、詰め合わせギフトなんて自家需要はほぼありません。
その詰め合わせの中の、一品だけが欲しかったりするのです。
その消費者ニーズを満たすためにも、あえて労力を割いてギフト商品をバラしで販売する事が結果として利益につながります。
手間ヒマのかかる作業にはなりますが、一定の労力を確保できるのであれば、ギフト解体品の販売は非常に効果的ではあります。
また、ギフト解体セール等と銘打って、企画としてセールをする事も可能です。
【まとめ】商品を安く仕入れる具体的方法
バイヤーの仕事は、とにかく商品を安く仕入れる事が最優先です。
いくら旬の商品であろうと、人気で入手困難な商品であろうと、高いと売れないし、店の人気も落ちます。
逆に言うと、安く仕入れて、お客様が安いと感じる最大売価で利益を最大限確保できれば、それは店の成長・会社の成長に直接的に繋がります。
他にも、商品を安く仕入れる方法はあると思います。
その安く仕入れる引き出しをどれだけ持っているか、これがバイヤーとして最もセンスを問われる部分でもあります。
そのための手助けとして、ここで紹介した方法が、あなたのバイヤー人生の一助となれば幸いです。
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