どうも、山田店長です(@yamada_tencho)。
毎日の朝礼って意外と時間もかかるし、毎日やってると正直ネタにも困るんだよなぁ・・・。
私のお店では従業員が300名を超えるのですが、いつも困っている事がありました。
それは毎日の朝礼です。
あなたも毎日の朝礼に困っていませんか?
毎日何を話そうかネタを探すのに疲れたり、こんなに毎日朝礼してるけど意味あるのかなとか、本当に従業員のためになっているのかな、なんて思ってませんか?
私も初めて今の店舗に着任した時に、一番に困ったのが朝礼でした。
営業時間が朝から夜遅くまでと長いので、当然従業員の出社時間も早番・中番・遅番と分かれています。
アルバイトに至ってはさらに多岐に渡ります。
そんな中、朝礼は1日の始まりだし、しっかり伝達事項を伝えないといけないものだと信じて、なんとか毎日最低3回は行うようにしていました。
ですが、そんな折、ふと思ったのです。
こんなに毎日朝礼ばっかりやってるけど、本当に意味あるのかな?と。
で、そう思ったので、
えっ!そんな事していいの??
と思われるかもしれませんが、結果的にその方がうまく回っています。
ここでは、私が朝礼を辞めるに至った経緯を紹介させていただきます。
これを読めば、いつまでも朝礼で消費してられないな、と思われること間違いなしですよ。
着任当初は朝礼をがんばった
前任の店長からの引継ぎで、毎日朝礼は3回、早番・中番・遅番で行っているということを聞き、私も最初は毎日3回行っていました。
その時間帯に出勤する社員・アルバイトを集めての朝礼です。
人数も数十人になるので、毎日みんなを飽きさせない様に、朝礼のネタを探すのにも苦労しました。
自分のネタが尽きた時には、各社員に持ち回りで、今月の目標などを発表させたり、時には主力のアルバイトに本日の目標を発表させたり、でも、段々とネタも尽きてきます。
そうなると、最終的に業務的な報告に終始し、あとは経営理念の唱和で終わる・・・
朝礼とは、従業員のモチベーションUP・店長の理念や哲学を伝える場・コミュニケーションの場、だと思っていたのですが、これだけの大所帯になるとなかなかうまく行かず・・・
そんな日々が続いていました。
朝礼がどれだけ非効率なのかを考えたら・・・
そこで、ふと考えました。
朝礼って意味あるのかな?
と思ったので、時間にして計算してみました。
1日10分×3回×365日=10950分
えっ!?1年で10950分!
時間に直すと、年間182.5時間!!
時給1000円で換算すると、1人あたり実に18万2500円です!!!
おいおい、これは飛んだ経費の無駄遣いじゃないか??
しかも、これは1人分の計算なので、これが当然複数人になるので、そりゃあもう
朝礼にかかる経費はプライスレス!!
それを知った翌日から、朝礼を辞める事にしました。
自分自身バイト時代は朝礼なんてどうでもよかった
自分がアルバイト時代どうだったかと考えたら、たしかに朝礼なんて何も話聞いてなかったなぁ、というのが正直なところです。
ぶっちゃけ店の売上が上がろうが下がろうが、自分の時給が下がらなければ別に文句ないし、あわよくば楽して時給上がる方法ないかなぁ、って思ってましたもん。
それに、実際には店長よりも、直属の上長と接する機会も多く、実務を教わるのはその上長なので、店長から何を言われても正直耳に入ってませんでした。
なので、朝礼で店長が頑張ってみんなの気を引こうとしてるのを見て、若干引いてましたからね。
そういった事を思い出すと、店長が朝礼でどうのこうの言うよりも、各部署内での朝礼でまとめてもらった方が、最終的な業務効率のUPにもつながるのではないか?
そう考えた事も、朝礼を辞めようと思うに至った理由ではあります。
店長が朝礼をしない事のメリット
朝礼がいかに時間とお金の無駄かに気付いてから、すぐに朝礼を辞めたわけですが、そのメリットを一部紹介します。
朝の業務効率UP
朝礼の時間ありきで作業をしていたのが、それがなくなった事で効率UPしました。
大体開店前の忙しい時間に、全員集まって朝礼って・・・
今思えばこんな非効率な事ってないですよね?
そもそも朝礼の時間ありきで業務の組み立てを行う事が、朝礼を継続するための秘訣だ、なんて言う人もいます。
しかし、朝礼は必要ないし時間の無駄なので、その組み立てを行う意味がありません。
そうする事で、朝の大事な1分1秒を有効に使う事ができるのです。
朝礼を辞めて本当に良かったなと思うのは、朝の店の立ち上がりが万全に出来るようになった事ですね。
朝一番に来店されるお客様は、間違いなくそのお店のファンの方です。
特に大事にしないといけないお客様を、一番ベストの状態でお出迎えできるようになった事、これは店としても大事な事なので、やっぱり朝礼は必要ありません。
店長としての時間の確保ができた
実は、朝礼を辞めた一番のメリットはコレです。
自分の時間を確保できるようになったんです。
1日10分×3回だと、1日に30分を浪費していた事になります。
当然、朝礼で話す事も考えますし、トータルでは1時間/日くらいの余裕が生まれたと言っても過言ではないかと。
じゃあ、その1時間で何をしているかというと、店舗巡回の際に、各従業員と個別にコミュニケーションを取るようにしています。
必ず各従業員を名前で呼んで、向こうから挨拶される前にこちらから挨拶をし、昨日はどうだった?今日はどうするの?等、時には少しプライベートな話を織り交ぜながら、コミュニケーションを取るようにしています。
アルバイトの方に何かを伝える時は、朝礼で全体に発信するのもいいですが、大事な事はこういった雑談ぽい会話の中で話す方が、「私に」伝えている、というのが分かるので腹に入ると思います。
1対1で話す事で、朝礼では一方通行だった話も双方向で会話できますからね。
ですので、朝礼で浮いた時間は、個別に従業員と接する貴重な時間として使うようにしています。
店長が朝礼をしない事のデメリット
とはいえ、店長が朝礼をやらないと、
・店長の威厳とか求心力って下がったりしないの?
・店舗の活気作りのためにも朝礼って必要じゃないの?
というようなデメリットはないのか、という不安も出てくるかと思いますが、全く問題ありません。
例えるならば、
親はなくとも子は育つ
です。
実質的な親は、その部署の上長になるわけで、実際店長なんていなくても店は回るし、実務を教わる上長がしっかりしていれば、アルバイトはいくらでも育ちます。
店長がやるべきことは、朝礼ではなく店全体のマネジメントですからね。
朝礼で無駄に時間を浪費する必要等全くなく、店舗の方向性がずれて行きそうになった時に、しっかり軌道修正すればそれいいのです。
結論:朝礼はいらない
ということで、朝礼は必要ありません。
そこまで言い切っていいのか?と思われるかもしれませんが、実際私はそうして何も問題はありません。
むしろ、朝礼を辞めて浮いた時間で従業員と個別に接する機会も増えて、より各従業員との信頼関係も増した、とさえ思っています。
ただし、店舗全体の社員を集めたミーティングは月に1度行っています。
このミーティングで、会社・店舗の営業方針や数値目標に対する取り組み等を共有し、この内容を各部門の責任者が言葉を選んでアルバイトに落とし込んで行きます。
そうすると、私が朝礼なんかで全体に向けた当たり障りのない言葉で伝えるよりも、はるかに浸透していきます。
ちょっと極端な例かもしれませんが、もし朝礼ってそもそも必要なんだろうか?
これって意味あるんだろうか?
と、お悩みでしたら、思い切って辞めてしまうのも、ひとつの方法かもしれませんよ。
もし、辞めて失敗だなってなったら、またやればいいんですから。
何もせずに今まで通りでいるって事は進化していないって事です。
基本的に悩んでいる時間は無駄です。
やるかやらないかで悩んだら、やるんです。
失敗のない成功はありません。
店の長であるあなたが失敗を恐れていては、店舗の今後の成長はあり得ません。
やるのはあなた次第です。
また、やらないのもあなた次第です。
今日もまた時間の浪費をしますか?
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⇒店長の仕事とは何か?それはトイレ掃除である!と断言します!!
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