どうも、山田店長(@yamada_tencho)です。
私が店長を勤める店には、現在アルバイト従業員が約300名在籍しています。
300名もいると、毎月誰かしら退職して、誰かしら新しい人が入社してきます。
ここで問題になってくるのが、アルバイトの求人採用についてです。
着任当初、アルバイト募集の求人広告がうまく行かず、どれだけコストをかけて求人ポスターを作ったり、折込チラシに入れても、なかなか反響が得られませんでした。
ですが、今は自分なりの求人広告の書き方やキャッチコピーのコツを掴む事ができたので、募集をかければほぼ狙った通りの採用が出来るようになってきました。
そんな、アルバイト募集の求人広告の書き方やキャッチコピーのコツを、実際の例を挙げて解説します。
と、お困りの店長さんにはきっとお役に立てる内容だと思いますので、ぜひ参考にしてください。
求人広告に明記しないといけない内容
まずは、ちょっとだけ堅苦しいですが、法律のお話を少しだけ。
求人募集を行う時には、職業安定法・労働基準法等の法律を遵守しないといけません。
職業安定法の第5条の3第2項で、以下の通り労働条件の明示について定められています。
第五条の三、第二項
求人者は求人の申込みに当たり公共職業安定所又は職業紹介事業者に対し、労働者供給を受けようとする者はあらかじめ労働者供給事業者に対し、それぞれ、求職者又は供給される労働者が従事すべき業務の内容及び賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない。
「職業安定法」より引用
ポイントは
つまり、時給と勤務時間は必ず明示して、他にも条件がある場合は明記しなさいよ、って事です。
例えば、
勤務時間:あなたの時間に合わせます
こういった内容ではダメだということです。
明確に
勤務時間:9時~18時の間で4時間以上
といった風に明記しないといけません。
あと、注意点としては、性別に配慮した求人広告であるかどうかも重要です。
例えば
募集業務:未経験可!女性経理パートさん募集中!!
こういったキャッチコピーを掲載する事は禁止されています。
皆さんご存知の、男女雇用機会均等法というやつですね。
特に昨今は、このあたりの書き方・文言・表現については、ナーバスになられる方も多いので注意が必要です。
求人広告のキャッチコピーの書き方のコツ
ちょっと専門用語になってしまいますが、、求人広告を書く際には、そのキャッチコピーのペルソナを明確にすべきだ、という事が言われています。
ペルソナとは・・・
ペルソナとは仮製品やサービスのユーザー像を仮想の人物として定義したものをいう。実際のユーザーにはさまざまな人が含まれるが、ペルソナではその中で最も重要な人物像に焦点を当てることによって、具体的なユーザー像をイメージしやすくなるメリットがある。~コトバンクより
う~ん、分かりにくいですね。
求人広告の例で言うと、具体的に欲しい人材をイメージしてキャッチコピーを考えた方がいいということです。
例えばレジのアルバイトが欲しいと考えているのなら、
高校時代から明るい性格が自分の長所で、みんなを笑顔にする事が大好き。
部活はテニス部で、休みの日には部活の先輩と買い物に行くのが楽しみ。
趣味は、新しいスイーツ店巡り。
どうですか?
この女の子がレジで元気に、笑顔で接客する姿が思い浮かびませんか?
こういった風にペルソナを設定してから、求人広告のキャッチコピーを考えるようにしてみてください。
そうする事で、これまでのありきたりの謳い文句よりは、相手の心に刺さる文言になるはずです。
例えば、↑のペルソナを募集したいのであれば、
どうでしょうか、「元気で明るいスタッフ募集中!」みたいなキャッチコピーよりも、少し刺さる文言ではないですか?
このように、ペルソナを設定してイメージしながらキャッチコピーを考える、というのも求人広告を作る際のコツとのひとつだと言えます。
参考記事
⇒【無料で出来る】効果絶大な求人広告のちょっとしたコツを紹介します!
具体的な業務内容の明記(勤務してからのアンマッチを防ぐ)
本当によくあるのが、業務内容が求人広告に書いていたのと違う、というパターンです。
これが原因で退職するアルバイトは非常に多いです。
うちの店の求人ポスターでは、可能な限り具体的にその業務内容を明記します。
そして、面接時に配属先を決めたら、そこでも詳しく実際に働く内容を説明します。
そうする事で、イメージと実際勤務した内容とのギャップを埋める事ができます。
私の実際の経験からも言える事ですが、これをする事で、離職率を大きく下げる事ができます。
■キャッチコピーの例
例2:ホールスタッフ募集!調理補助等は必要ありません!あなたのその持ち前の明るさで、お客様を笑顔にしてください!
実際に、この例は私が実践して成功したキャッチピーです。
このキャッチコピーで、以前バイト先でレジで応募したのに、結局品だしを手伝わされたり、お中元お歳暮の時期にラッピングをやらされて・・・
それが嫌になって前職を辞めた、という人がうちに来てくれました。
オールラウンドプレイヤーを求めるよりも、ピンポイントに絞って業務内容を明記した求人広告を出すというのも、応募者を増やすひとつのコツ
ですね。
募集率UP間違いなしのキャッチコピー
募集率UP間違いなしのキャッチコピーなどと、大見得を切るようなタイトルですが、実際に私はこれでアルバイト面接募集数を増やしています。
店長がアルバイトを面接する際に聞くべきたった3つの事とは!?の記事でも紹介したのですが、それは、
面接時には履歴書不要
これを求人広告に明記する事です。
えっ?って思うかもしれませんが、よく考えてみてください。
履歴書って何のために必要なんですかね?
職業安定法や労働基準法には、履歴書が必要だなんてどこにも書いてませんよ。
名前は電話等で応募してくる時に、黙ってても相手から名乗ってくれるので、わざわざ聞く必要はありません。
家族構成や、学歴なんかも必要ないですよね?
そういうのは、仕事に就いてから雑談の中で話せばいいだけです。
面接の時にぶっちゃけ住所とか必要ですか?
通勤時間がどのくらいかかるとか、その情報別になくてもよくないですか?
そう考えると、面接時には履歴書って、実は全く必要ないんですよね。
だったら、履歴書必要なしって、求人広告にキャッチコピーとして載せてしまえばいいじゃん。
ということで、うちのアルバイト募集の求人広告には、面接時には履歴書不要という事を明記するようにしています。
これ、実際に試してもらうと分かるのですが、本当に募集率上がると思いますよ。
だって、アルバイトの面接に行く時に何が面倒かって、やっぱり履歴書を書く事なんですよね。
しかも、受かるかどうかも分からない面接のために、わざわざ履歴書を買って、自分の経歴を調べ直したりするのって、本当面倒なんですよね。
それよりも、体ひとつで行ける面接って気楽でよくないですか?
もし、いまいちピンと来ないようでしたら、今いるアルバイトの方に聞いてみてください。
「アルバイトの面接で履歴書いらないって募集の広告に書いてたら、そこの面接受けたいって思う?」って。
必ず好印象な返答が返ってくるはずです。
参考記事
⇒店長がアルバイトを面接する際に聞くべきたった3つの事とは!?
⇒【目から鱗!】障害者雇用を促進し売上をUPさせる仕組みとは!?
アルバイト募集求人広告の書き方・キャッチコピーのコツ【まとめ】
それではまとめてみます。
押さえ所は3点です。
2.具体的業務内容を明記する
3.面接時には履歴書不要という文言を入れる
この3点を意識するだけで、募集人数はアップしますし、何より離職率も下がると思います。
募集率を上げて離職率を下げる。
まさに理想的な人の循環が生まれそうな気がしませんか?
ちょっとしたコツをつかめば、思った人材を確保する事はそう難しい事ではありません。
ぜひもう一度この記事を読み直していただいて、読み終わったら、あなたのお店に合った求人広告の作成にすぐ取り掛かってみてください。
参考記事
⇒【無料で出来る】効果絶大な求人広告のちょっとしたコツを紹介します!
⇒店長がアルバイトを面接する際に聞くべきたった3つの事とは!?
例2:私の長所はこの明るい性格しかないんです・・・その長所、うちの店でフルに活かしてみませんか?