どうも、山田店長(@yamada_tencho)です。
突然ですが、あなたのお店では、自転車の違法駐輪いわゆる放置自転車の対策ってどうされていますか?
駐輪場の片隅で固めて置かれて、それこそ産廃みたいなことになっていませんか?
勝手に処分・撤去するわけにも行かないので、なんとなく面倒でそのままになってるのが現状・・・。
でも、そのままにしておくとお客様の駐輪スペースは減りますし、店舗の景観を著しく損ないます。
そんな店長に朗報です!
この記事では、大手小売業現役店長の実体験として、過去現在に渡って取り組んでいる放置自転車の具体的な処分方法を解説します!
これを読めば、あなたのお店周りも明日からスッキリする事間違いなしです!
放置自転車の場所が公道か敷地内かで対応が変わる
放置自転車の対応でもっとも重要なのが、
・店の敷地内に放置されているのか?
このどちらかという事です。
それぞれによっと対応が変わってきますので、まずはどこに放置されているのかを確認しましょう。
公道の場合
放置されている場所が公道の場合、役所に連絡します。
・県道⇒県庁
・市道⇒市役所
それぞれの管轄のお役所に連絡するのですが、基本的に面倒くさがられます。
その役所によって違うのでしょうが、超面倒くせぇ~みたいな空気を醸し出されます。
面倒かどうかは置いといて、店としてもそのまま放置されると、本来のお客様の駐輪スペースが圧迫されるのでなんとかして欲しいですよね。
で、役所に連絡すると必ず言われるのが、いつから放置されているか明確に分かる警告文は貼っているかどうか、という事です。
○月○日までに移動されない場合は、撤去させていただきます。
↑のような警告文で、いつその警告文を自転車に添付して、猶予期間を設けてもそれでも自転車が移動されなかったか、という事をしないといけません。
これが面倒なんですよね。
うちの場合、放置自転車は大抵屋外です。
しかも歩道なんかで放置されちゃってるので、警告文を添付しても雨風でやられちゃうし、ぶっちゃけ面倒くさい・・・。
でもまぁ、そうする事で期間を設けても持ち主が現れないのであれば、回収には来てくれます。
ですが、それまでに時間も手間もかかるので、本当に放置自転車はやっかいなんです。
敷地内の場合
次に、自店舗の敷地内に放置されている自転車の場合です。
この場合は、基本的に役所も警察も対応してくれません。
いわゆる民事不介入というやつです。
逆に言うと、こっちで好きに出来る、と言い換える事もできます。
つまり、店舗独自のルールに基づいて撤去するなり処分するなりの対策を取っても問題ない、という事です。
ただし、自己責任で行ってね、となります。
となれば、早い話放置自転車だと店舗側で判断すれば、最終的には店長判断で処分・撤去してやればいいんです。
ちょっと投げやりな言い方に聞こえるかもしれませんが、その放置自転車のおかげで本来駐輪したいお客様が駐輪できなかったり、店舗の景観を損なったりもします。
自店舗の敷地内とは言え、念のため↑の警告文を一定期間添付して、そのまま放置されていれば即撤去・処分しちゃいましょう!
放置自転車の具体的な処理方法
では具体的には放置自転車をどう処分するのかという話です。
パターンとしては、2つあります。
対極的な方法なので、あなたの考え方に合わせて対応するのがいいかと思います。
放置自転車回収業者に依頼
これがもっとも安全かつ確実な方法かと思われます。
「放置自転車 回収業者」で検索すると無料で回収してくれる業者がたくさん出てきます。
検索結果⇒「放置自転車 回収業者」
ただ、問題点としては、正規の手順での対応となるので、警告文を添付して一定期間を空けてからの回収となります。
この時面倒なのが、その一定期間の間にまた次の自転車が放置されるという事です。
正直大型店だと、この管理だけで相当の手間と労力を要します。
当然、台数も1台や2台じゃないので、とてもじゃないですが管理できません。
そこで、若干裏技的な方法があるにはあります。
決しておすすめする内容ではありませんが、これはこれであり、と思われる店長はぜひ参考にしてください。
怪しい自転車屋に依頼
最近日本人じゃない人が経営している中古リサイクル自転車店を見た事ありませんか?
あの中古自転車って出所はどこなんでしょうかね?
なんだか気になる所ではありますが、そういった中古リサイクル自転車店に声をかけてみるのもありかもしれませんよ。
恐らく、すぐさま軽トラで駆けつけて来てくれそうな気もします。
若干良心が痛む気もしますが、恐らくもっともスピーディーに対応できるはずです。
鉄くず屋に回収してもらう
当然正規の鉄くず屋ではありません。
正規の鉄くず屋さんは当然買い取ってくれませんし、鉄として回収する場合は、買取金額よりも回収費用の方が高くなる事もあり有料になりかねません。
ですが、正規でない鉄くず屋の場合はこの限りではありません。
だいたいどこの地域にもいると思うんですよね。
これは自分の経験した感覚でしかないのですが、電話一本で金属ならなんでも持っていってくれる業者が各地域にいるはずです。
もし、運よくそういった回収業者をみつけたら、何が良いってとにかく楽です。
正直、警告文を貼ってあろうがなかろうが持って行ってくれます。
当然無料です。
そのままアジア諸国に流れて行くのか、金属としてリサイクルされるのか分かりませんが、とにかく早くて楽なのが、この地元の鉄くず屋に依頼する事です。
放置自転車を公道に移動する
まぁ、これはこれで手間なのですが、一番安全かもしれません。
私有地や店舗の敷地内にある放置自転車については役所は対応してくれませんが、公道に放置されている分には対応せざるを得ません。
なので、私有地放置されている自転車を公道に移動させちゃうわけです。
で、ここで重要なのが、店舗の人間として撤去依頼の連絡を役所に入れてはいけません。
あくまでも、一般市民を装って、放置自転車が邪魔で交通障害になっているんですけど・・・という体で連絡しましょう。
そうすると、即対応は無理ですが、よく駅前に放置されている自転車を回収するトラックが回って来てくれたりします。
この方法も費用はかかりませんが、ちょっと労力と時間で放置自転車を撤去する事が出来ます。
自転車撤去後持ち主から連絡が来たらどうする?
結論、私は10年以上店長としてこれらの方法で放置自転車を撤去・処分していますが、一度も持ち主から連絡が来た事はありません。
放置されている自転車なので、何がしかの理由があってそこに「捨てて」あるわけですから、当然連絡なんて来るわけがありません。
もし公道に自転車を放置すれば、法律上は不法投棄です。
そんな悪い事をする人がわざわざ自首してくると思われますか?
防犯登録のシールが貼ってるけど大丈夫?
厳密に言うと大丈夫じゃないですが、構ってられないというのが本音です。
本来は、自店舗の敷地内であれば民事不介入と言いましたが、厳密には遺失物扱いとなります。
つまり、落し物なので警察に届けなければなりません。
拾った財布を交番に届けるイメージです。
はい、無理ですよね?
現実的じゃありません。
ですので、出来る事としては、防犯登録番号を控えて警察に連絡し、盗難届けが出ていないか、事件性がないか等の照会をしてもらうといいかもしれません。
ただ、それをする手間ひまを考えるとぞっとしますが・・・。
判断は店長であるあなたに委ねられますが、正直そこまでやってらんねぇよ、と思うのですがいかがでしょうか?
放置自転車を減らす方法
ここまでは、放置自転車の撤去・処分方法について紹介させていただきました。
そこで疑問に思ったかもしれませんが、そもそも放置自転車を減らす方法はないのか?
と思いませんでしたか?
基本的に放置自転車をゼロにする方法はありません。
ですが、減らす事は出来ます。
方法としてはただひとつ。
常に放置自転車の無い状態を保って置く事です。
割れ窓理論と同じで、人間の心理的な部分に頼るしかありません。
窓ガラスを割れたままにしておくと、その建物は十分に管理されていないと思われ、ごみが捨てられ、やがて地域の環境が悪化し、凶悪な犯罪が多発するようになる、という犯罪理論。軽犯罪を取り締まることで、犯罪全般を抑止できるとする。米国の心理学者ジョージ=ケリングが提唱した。ブロークンウインドーズ理論。
まとめ
以上、放置自転車の撤去・処分に関する方法をまとめてみました。
具体的な方法は
②地元の鉄くず屋に依頼(無料・早い)
③あやしいリサイクルショップに依頼(無料・早い)
本来は①がいいんでしょうが、これをやっていると時間と管理に非常に手間ひまがかかります。
そう思うと②や③もありと言えばありかもしれません。
ただ、これについては自己責任も伴いますので、その点だけはご了承ください。
いずれにせよ、これらの方法で店舗周辺・駐輪場をキレイにして、割れ窓理論ではありませんが店舗のイメージUPにも繋げていけば客数が増える事間違いなしです!
そうする事で売上も上がってきますので、放置自転車の撤去・処分は面倒ですが、店長としてしっかり対策していきましょう。
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