どうも、山田店長(@yamada_tenchoo)です。
今でこそ月商5億の店舗を任されていますが、私が店長になったのは30代でした。
自分が若かったということもありますが、当時アルバイトは年上の方が大勢いました。
自分の親世代の人がいたりもしました。
そんな老若男女の働く職場だったので、特に苦労したのが、この年上アルバイトに対する指導の仕方でした。
年上のアルバイトの人って、言い方を間違えるとすぐに生意気な店長扱いされるし。かと言って下手に出るとすぐに軽く扱われてしまうし。
一体どうしたらいいんだろう?
店長たる者どのアルバイトに対しても毅然とした態度で公平に接したいものです。
ここでは、現役店長として300名以上のアルバイトスタッフを抱える私山田が、過去の経験を元に年上アルバイトに対する指導方法のコツを解説させていただきます。
これさえ押さえておけば、年上アルバイトから自身が評価されるとともに、他アルバイトからの信頼を得る事が出来ますので、ぜひ実践してみてください。
アルバイトでも年上なら敬語を使うべき?
年上のアルバイトと接する際に、まず一番はじめにぶつかる壁がこれです。
・店長でも人生の先輩である年上のアルバイには敬語を使うべきだ。
あなたはどちらだと思います?
正解はないのかもしれませんが、私の答えは
年上のアルバイトには店長であっても敬語を使うべき
です。
仮にその年上アルバイトが新人だったとしても、です。
なぜなら、学生時代の先生に会ったら今でも敬語使うよね?
極論ですが、その先生が今現在あなたよりも社会的地位が低くて年収が下であったとしても、あなたは敬語を使いますよね。
それって、人を敬うって事です。
自分よりも人生を長く経験している人に対しては、問答無用で敬語で接するべきです。
自分の立場で人との接し方が変わるという事は、えらくなったのではなく、自分自身に対して勘違いしているだけでしかありません。
店の運営は自分ひとりでは決して成り立ちません。
アルバイトの力がなければ売上を上げる事は出来ません。
そんな中で人生の先輩である人に対して敬語を使えない店長は、もはや店長失格と言っても過言ではないかもしれません。
年上のアルバイトに常に命令口調の店長というのは、どうしても高圧的な印象を持たれてしまうものです。
ただ敬語を使えばいいというものでもないですが、物腰は柔らかくあるように意識をするだけで、ずいぶんとその印象は変わってくるものですよ。
参考記事
⇒【今さら聞けない】店長の呼び方ってどう呼んだらいいの?お答えします!
店長が年上のアルバイトに指導する際の注意点とコツ
年上のアルバイトと接する際は敬語で話すようにするわけですが、では実際指導する際にはどういったことに注意すればいいのでしょうか?
学生のノリみたいなものは通じませんし、年齢が上がれば上がるほど邪魔してくるのがプライドです。
年上アルバイトは特にそのへんをシビアに考えて接してあげないと社内的調和も乱れてくるので、店長としてはアルバイト育成においても、最も注力すべき点だと思います。
以下にポイントをまとめます。
言葉遣いに注意する
年上だからとりあえず敬語を使えばいいというものでもありません。
年上のアルバイトからすると、店長であったとしても自分の子供くらいの年齢の人にあれやこれや指図はされたくないものです。
業務指示ではなく、指図。
そう受け取られたらもう何もしてくれません。
なぜそうなるのか?
そう、プライドが邪魔するんです。
当然そんな事全く関係なく気さくに対応してくれるアルバイトさんもいますが、年配であればあるほどこれが顕著になってきます。
このプライドを傷つけることなく、いかにして気持ちよく働いてもらえるようにしていくか、という事も店長の仕事なのかもしれません。
そんなもの関係なく、仕事は仕事と割り切って働いてもらわないと困る。
と、当然最初は思うのですが、相手は人間です。
マニュアルよりも感情で動く人間の方が多いのも事実です。
これに気付けないと店長としては、正直しんどいです。
逆にこれに気付いて、年上のアルバイトに対する接し方のうまい店長は業務効率が上がるので、結果として売上の上がる店舗作りが出来る、という事になります。
参考⇒店長の人材育成~シルバー編~まだまだ若いモンには負けない!!
言いたい事ははっきり伝える
年上のアルバイトと接する際にはこれも重要です。
年上だから、人生の先輩だから・・・
ひょっとしたら、そういった理由で言いにくい事もあるかもしれません。
ですが、お店のため・お客様のためだと思うなら、年上だろうとなんだろうとはっきり伝えるべきです。
逆に年上だから言わないってなると、逆に何故言ってくれないんだ、という不信にも繋がりかねませんよ。
年齢やキャリアを評価対象としない
年上、特に年配の方はこの傾向にあります。
自分の評価は、今の能力を基準にして欲しいものです。
若い者にも負けずにがんばっているんだ!という気持ちは当然多くあり、それをさらに効率よく発揮してもらうにのに欠かせないのが、正当な評価です。
この評価の仕方を誤ると、労働意欲の減退にも繋がります。
あなたの会社の評価基準もあるでしょうが、可能な限り個人の能力に見合った時給設定にしましょう。
年配の方とは世間話をする
年配のアルバイトは業務的指示を敬遠しがちです。
言われた事をやるより、自分のやりたい事をやる方を優先する傾向があります。
ましてや、人から指図されるなんて大嫌いだ!と言う方も非常に多かったりします。
そんな人もそうでない人も年配のアルバイトに対しては、1日の始まりはいきなり仕事の話ではなく世間話から始めましょう。
体の準備体操も必要ですが、心の準備体操も重要です。
時間を無駄にしたくないのですぐに仕事に取り掛かって欲しかったとしても、ほんの3分の世間話に付き合ってあげてください。
そうする事でその年配のアルバイトの方は、その日1日気持ちよく仕事をしてくれます。
そんな日々が続くと、あなたからの業務指示についても、気持ちよく対応してくれるようになってくれます。
まとめ
年上のアルバイトの方と接する際の注意点をいくつか紹介しました。
まとめると・・・
・言いたい事ははっきり伝える
・正当な評価をする
・業務前の世間話が大事
人生の先輩だから言いたい事・やって欲しい事がなかなか言えない・・・。
もしそう思っていたなら、考えを改めた方がいいです。
その結果、店のサービス・質が低下してしまっては元も子もありません。
そうならないためにも、あなたは店長として全てのアルバイトに公平に接する必要があるのです。
年上のアルバイトが扱いづらいのは最初だけです。
うまく心が通うようになってくれば、みんなお店のためではなく、あなたのために働いてくれるようになってきます。
なかなか最初は取っ付きづらいかもしれませんが、初めが肝心です。
まずは上の内容をしっかり復習してから、年上のアルバイトさんとの今後の関わり方を考えてみてください。
そうすることで、結果的にあなたのお店の売上が上がる事間違いなしですよ。
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